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用を足す 〜トイレのピクトグラム②〜

青は男の子の色で、赤は女の子の色でしょ。

今どきこんなことを言うのはジェンダー論への理解が乏しい化石のような思考だと恥じた方が宜しかろう。ただ日本には割とこういった規範、常識が未だに根付いているのも事実。僕だって赤いランドセルが置いてあれば女の子のものだろうなと思ってしまう。長年の生活で刷り込まれてしまっているのだ。

ジェンダー的に良いか悪いかどうかは一旦置いたとして、男女のピクトグラムが色分けされているのは視認性という意味でも、悔しいかな判りやすい。バタバタとトイレにかけこむとき、デザインの細かい描き分けを観察している暇はない。こっちは0.何秒の世界で判断したいのだ。

とは言え、色分けがなされていないトイレピクトグラムも世の中には数多く存在している。単色の方が俗っぽさがなく洗練されているようにみえる。

そもそもスカートの女性とズボンの男性のシルエットだ。それだけで男女の区別がつく。中には女性らしい帽子やくちびる、リボン、男性らしいハットや口ひげ、ネクタイなんかを象徴としたデザインもみかける。海外ではもっと性的に露骨な表現を使っているところもあるようだ。色分けだけが男女区別の指標ではない。

はい。そうです。やっぱりジェンダー的には全然だめです。服装で男女を区別するというのも今後は古い考え方になっていくのだろう。LGBTQの方たちのことを思えば尚の事だ。

ただ中々に男女のトイレを分けないという所まで社会的理解が到達するかというと難しい課題だろう。全部個室にしてしまう他ないのだろうか。それも悪くない気はするけれど。

僕が今までみたトイレピクトグラムの中で、そのあたり一番いいと感じたピクトグラムをご紹介したい。ニューヨークはブルックリンのビアパブでみかけたそれは、清々しい。

Humans
これだよ。

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