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日本語がほとんどできない我が子を、日本の幼稚園にいれてみた #1 (長男編)

突然だが、長男は年中で幼稚園に入るまで、日本語がほとんどできなかった。妻が日本語が話せず、家ではずっと英語だったから当たり前と言えばそうなのだが…。

(ちなみに、私は「子どもを絶対にバイリンガルに!」というタイプではない。日本で暮らしているから日本語は覚えてほしいけれど、別に日本語だけでも私は一向に構わない。そのへんはまた別の記事で書こうと思う)

ただ長男を地元の公立小学校に入れたかったから、学校で勉強についていけるように日本語を学ばせなければ… というわけで、年中から近所の幼稚園に入れた。


◆日本語って、どれくらいでできるようになるものなの?

私としては、日本語で基本的なコミュニケーションを取れるようになるまで、半年くらいはかかるかな?という見立てであった。根拠はない。なにせ周囲にそういう人はおらず、予想を立てるための前例が圧倒的に不足しているのだから仕方がない。

入園前に長男には「最初の半年くらいは、日本語がわからなくて大変なことも多いと思うけど、それは長男が他の人より劣っているからではないよ。単に彼らの言葉を、わが家ではあまり話さないだけで、行き続けていればいずれわかるようになるよ」と、何回か言い聞かせていた。

ただ実際には… 1ヶ月で日常会話をマスターし、1年でネイティブレベルに話せるようになった。入園前の心配は杞憂に終わった。

最初の1ヶ月は、とにかく英語で先生に話しかけていたようだ (担任の先生も、一生懸命英語で対応してくださっていたようで… その努力に、本当に頭が下がる)。

しかし1ヶ月を過ぎるとだいぶ話せるようになり、そこからどんどん園生活にも馴染んでいった。

私が半年と予想していたところを、1ヶ月で達成してしまった… 4歳児すごいな。

◆最初の1ヶ月は大変だったが、そこを過ぎると一気に馴染んだ

最初の1ヶ月は、家に帰ってきた途端おしゃべりが止まらなかった。きっと幼稚園で英語が通じずにおしゃべりができない分、家で発散していたのだろう。日本語が上手くなるにつれて、家でのおしゃべりの量も減っていった。

また長男は年中からのスタートで、他の子たちはすでに1年の集団生活を体験している中に入っていく形だった。なので他の子たちにはできても、長男にはできないことも最初はたくさんあった (制服のボタンを外して脱ぐなど)。そこに英語が通じないストレスも重なって「I can’t! I can’t! 」と言って泣き出してしまうこともあった。

園の食事も、最初の1ヶ月はあまり食べなかった。入園して3週間目くらいだっただろうか。担任の先生から「スーパーのお惣菜でもいいので、日本の食事に慣れさせた方がいいかもしれません」というアドバイスをいただいた。実際わが家はほぼマレーシア料理なので、確かにな〜と思っていたが、実行できずにいた。ただそれから2週間ほどすると、家庭の食事を変えていないにも関わらず、園の食事を完食することが増えた。食事が合わなかったのではなく、単に園生活のリズムに慣れず、言葉も通じないストレスで食が進まないだけだったようだ。

1ヶ月経って、日本語ができるようになってくると、一気に園生活に馴染んだというのが私の印象だ。馴染むのは私が思っていたよりは早かったが、4歳児にとっての1ヶ月はとても長い。それまでは、長男もかなり大変だったに違いない。

(ちなみに長女の場合も1ヶ月を超えたあたりから日本語を話し始めたので、4歳児であれば1ヶ月くらいで覚えるというのは、普通のペースなのかもしれない)

◆まとめ & 次回予告

今回は「日本語がほとんどできない我が子を、日本の幼稚園にいれてみた」と題して、父親目線での長男の幼稚園入園記を書いてみた。

  • 日本語は1ヶ月くらいで、だいぶできるようになった

  • 1ヶ月を過ぎて、一気に馴染んだ

次回は、長女の入園記を書こうと思う。興味深いことに、長女は長男とは違ったアプローチで新しい環境に適応していった。そのことを中心に書くつもりだ。

それではまた次回!

長男と妻@入園式 (2023)
英語の通じない環境に放り込まれて、さぞ大変だっただろう…
よくがんばった!


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