セクハラ騒動に巻き込まれる【当事者】
こんにちは、とんかつです。全体を通して会社でセクハラを受け、慰謝料請求してどうなったという期間や過程について書いていきたいと思ってます。
前回軽いドライブのお誘いを受け流した私ですが、その後平和に時は過ぎていました。
まぁ、とにかく一生懸命仕事しました。何せ給料分仕事しろ(実際はもっと厳しい言葉でこんこんと言われた)なんて今までの人生でそんな当たり前のことズバリ言われたことなかったのでだいぶショックだったというのもあります。
後年、そういうどぎつい言葉を自分が相手に言ったらもう終わりじゃないか、と言って、言わないといけないことを人に言わせているという現場を何度か見ましたが…どうでもいいと思っている相手にはそういうことを平気で言えるという人なんだなとよく分かる一件となりました。
余談ですが、今の職場の同僚も新卒のときにそういうこと言われて毎日仕事キツくて泣いてたって言ってましたが誰でもそうなのね…。
話は戻って私にはどこでどう間違えたのかは分かりませんが、上司に食事に誘われることが多くなりました。勿論二人きりです。同じチームということもあったので特に不思議には感じていませんでした。
それより何より、機嫌よくしてもらった方が仕事がしやすい、お客様相手なのでお客様に塩対応でなくなるというのがありました。
入社4日目の人間に冷たくお金貰って仕事してるということをしっかり理解せよと言った人間ですから、機嫌が悪いと仕事をするのに私がきつい状態になります。なので誘われたものには特に何の気なくはい、行きまーすと出席しました。
普通に仕事関係のイベントに出席する際もスーツじゃまずいかな?ということで、どんな格好されますか?私はどういう服装で行けばいいですか?と確認したら、ドレスで来て。きっと似合うから。←
私にはこの人何言ってんだろ?…?…??
でしたが、そういうことだったんですね。正直、完全オフで出会った方しか恋愛フィルターで見ることは無いので、全く絶対的除外です。
そして、その日も仕事後にご飯に誘われました。
基本的に上司の車で移動するのですが、その車中、手を握られることがありました。
無理に振り払うということもできず、顔に手をやるような仕草で自然を装って握られた手を離すと今度は太ももの上に上司の手が移動してきたりして生理的な嫌悪感がものすごかったです。本当に吐き気がしました。
何度かそういうのを繰り返してみたんですが、太もも移動の方が精神ダメージがキツいので、以降は太ももに置かれるくらいなら、と手を握られることを我慢することにしました。
レストランに連れていかれたあと、海沿いだったので、海沿いを歩いていかないか?と誘われました。正直、暗い海沿いを二人で歩いてもいいことない、というか、嫌な予感しかしなかったので、あまり気分は進みませんでしたが、行きました。断れる雰囲気でもなかった…。
コートはいらないまでも、セーターを着るくらいの肌寒い時期に肩を抱かれて数百メートル歩かされて心のなかでこれ、いつまで歩くんだろ?この人は何を求めてこんなことやってるんだろう?と心底思いました。
私の方はムードもなくただ歩くだけの人達(肩はデフォルトで抱かれております)私はもたれ掛かることなど絶対無いので直立。相手は私の肩に手を回してる状態。そこら中にたくさん座ってるまわりのカップル達よイチャイチャしてこいつを刺激しないでくれ…!!!
心底念じました。
そして海沿いデッキを1キロくらい(長かった…)往復し、ようやく車に戻れる、、、早く家へ帰して欲しい、早く帰りたい!!と思ったところで急に後ろから抱きつかれました。私は背中を丸めて抱きつきから逃れながら、キャー!やだやだやだ、と大声を上げました。
その後どうやって車に戻ったのか、覚えてません。その後覚えてるのはこれってセクハラじゃないよね?と聞かれたことです。ヤバいという意識はあったんですね…
私は何ですか?と、とぼけました。
何度もいいますが、就職したてのド新人が絶対王者に逆らえません。まだ会社に居たいという思いでした。
読んでいる方も色々かったるいと思うので、はしょりますが、それから僕たち付き合わない?と言われて断ったり、君が彼氏を見つけるまででいいから、と食い下がられたりというのを経て(勿論、奥さんやお子さんのことを引き合いに出して断りました。理詰めでお前は独身の恋愛市場に出てこれる立場ではないというのを分からせたかったのです)
二人きりで出掛けるというのが自然になるよう徐々に周りを固められ、仕事のものすごく大きなプロジェクトという人参を鼻先にぶら下げられ、それに食いつく形で恋愛度外視で必死に走ってきましたが、職場での孤立や、どんどんエスカレートするセクハラ行為(後ろから抱きつく→胸を触られる、前から抱きつく→お尻を触られる、無理やりキスされる)などが日常的に起こるようになり、我慢を続けた結果身体には原因不明な体調不良、精神的に病んでしまいついに仕事に行けなくなってしまいました。
なんでそこまで我慢したかって?
進行中のプロジェクトを手放したくなかったのと、他に類を見ない職場環境(自分のオフィスに秘書を付けてくれるみたいな)を離れたくなかった…という。
今思うと、仕事好きなんだから職場はどこでも大丈夫ですよと思うけど、極限状態は判断力を奪います。
涙が止まらない、職場に行っても急に泣けてくるとか、もう自分ではどうしようもない状態になってしまいました。
この最終段階に来るまでに私は二人の人間にこの状態のことを話をしています。
1人は前述した心理を学んだ人、もう1人は会社の1番の古株の人。1番口が固そうだからです。なぜ古株の人に言ったかというと、心理を学んだ人は事情があり、職場を離れてしまったから。私1人ではどうにも抱えきれなくなり、古株に話すことになりました。
ですが、このセクハラ問題の難しいところ。
古い人達は、この手の問題に対してデリカシーに欠けるということです。具体的に言うと、あちらは何の気ないのでしょうが、相談相手を間違えると
セクハラの二次被害に遭います。
どうしてNOと言わなかったの?
女として好きって言われたりして悪い気はしなかったでしょ?
上司は昔からそういう人だから仕方ないわよ
勤めてるんだからことくらいのことはあるわよ
女性ならセクハラをうまくかわせないとね
襲われなくてよかったじゃない
普通に言われました。
特にnoと言わないとみたいなことはうちの母も言ってきたので、根性とか精神論で育ってきた段階世代のおばさんたちにはデフォルトみたいです。情操教育とか無縁なのかも。想像力に乏しいというか、デリカシーに欠ける。
先日、レイプされた10代の女の子の話が何かに掲載されていて、母親が事実を知って
あなたがいけないのではないか?
という旨の発言をしたということで信じられない母親とかいって物議を醸していましたが、そういう人間はいるんですよ。
事実うちの母、その手のタイプですから。
私普通にその記事読んで、ひどい親だとか言ってる人たち皆素敵な家族に囲まれて生きているんだなぁと思ってしまいました。私からするとまるでドラマみたいな家族愛でうらやましいです。
多分本人は悪気なくというか、自然に言っちゃってるんですよね。そういう人の心の機敏の理解を望んではいけないというか…まぁ、そのこちらの思うような手触りでは応えてくれませんが、あちらのやり方(それが問題、笑)でそれなりに心配はしてくれてるとは思います。好奇心がかなりのウエイトかもしれないですが←この可能性を否定できなくて怖い。
独断と偏見の考察ですが65才を越えるとだんだんと周りのことがどうでもよくなってきているなという傾向が見えることが多いようにおもいます。自分の欲望だけというか。それが年々増すという。
したがって、自分のテリトリーの半径3メートルくらいの人が大きく分類して快とか楽のエリアにいれば(不がつかなければ)何でもいいみたいに見えます。うん、多分そう。
基本的に人に興味なくなってるというか、若いときみたいなこの人をもっと知りたい!みたいな情熱的な神経は張り巡らされてないので鈍感というか。
そんな風に思います。ということで、セクハラやパワハラなど心にダメージ負ってる案件はだからあんまり人には言えないということか、と今改めて思いました。