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遠野巡灯篭木(トオノ メグリトロゲ) ’24 食体験見どころ

遠野の地を食べる
~いのちの恵みを伝える食体験~


四方を峠に囲まれた遠野。山と水の豊かな恵みは、自然と地続きに暮らす人々の知恵をこの地に根付かせてきた。口伝で受け継がれた名もなき料理の数々は、この地の気候風土が生んだ「人と自然」、そして、「人と人」との繋がりそのものであると言えるのかもしれない。

今年の遠野巡灯篭木では、地域に暮らす料理家の植山美里さん、郷土食を今に伝える活動を行う若生和江さんと男沢悦子さんを迎え、雪深い冬を乗り越えるために培われてきた食材の保存の知恵、農作業の合間のひとときを彩る「こびる」、儀礼豊かな地に伝承されてきたハレの日のおもてなし料理をはじめ、里山の暮らしの恵みを存分に味わえる食体験をお届けする。

遠野の盆地特有の昼夜の寒暖差が育んだ美味しい田畑の恵み――収穫したばかりの新米や地域の人々の手で復活した伝統野菜の「琴畑かぶ」など、農地の風景を守り、次世代に豊かな土を引き継ぐ、個性豊かな遠野の生産者たちが丹精込めて育てたここでしか味わうことのできない多彩な秋の食材の魅力を堪能できるはず。

美しい遠野の田園風景をそのままに再現した「たかむろ水光園」を会場にお届けする「遠野の地を食べる」特別な一夜限りの食体験。

フードプロデューサー

植山美里
奥州市水沢在住。
料理家。料理を通して食と自然がつながることをテーマに人が集まる場づくりを行う。京都、徳島・神山、岩手・遠野を経て、現在は奥州を拠点に活動を行っている。

植山美里さんのポートレイト
撮影:山口雄太郎

若生和江
奥州市江刺在住。
岩手の食文化や郷土料理を伝える「岩手県食の匠」。岩手の「山のごっつお」を届ける「やまんば工房」を主催。また、ケータリング、岩手の食文化を子供たちに伝える講演や実習など地域や学校での活動にも従事。山と里をつなぐ自称やまんば。
https://www.facebook.com/kazue.wakou

撮影:山口雄太郎

男沢悦子
遠野市在住。
これまで「伝承園」や、Next Commons Labが遠野で主催したカフェにて料理やメニュー開発を担当。遠野生まれ、遠野育ち。東京で暮らし、遠野へUターンした経験から、遠野の郷土食の魅力を再発見し、今に伝える活動を続けている。遠野巡灯篭木’22のライブ会場で好評を博した「えっちゃんのひっつみ」は悦子さんの提供によるもの。

撮影:山口雄太郎

食材・取材協力

こんたでぃーの遠野 
岩手県遠野市の個性豊かな生産者がつくる野菜の販売を行う「こんたでぃーの遠野」。イタリア語で「農夫」・「農民」を意味する「Contadino」と遠野の方言「こったなもの」が名前の由来。遠野市の盆地特有の寒暖差を生かした新鮮でおいしい野菜と、生産者がへりくだって「こったなもの」と呼ぶ規格外・B品野菜を取り扱い、生産者と消費者を繋ぐ「アグリプロデュース」を通して、遠野野菜の新たな価値観を提案し続けている。

南部鉄器提供

及源鋳造
岩手県、水沢は、半農半工の村人たちによって鋳物業が脈々と続いてきた地。900年前の平泉時代から続く鉄鋳物技術を受け継ぐ及源鋳造は、1852年、及川源十郎鋳造所として創業。南部鉄器の老舗として、鉄鍋、鉄瓶、鉄急須などを、いくつもの世代を超えて送り出してきた。職人と共に鉄器作りの伝統を継承しながら、現代のライフスタイルでも愉しめる自然由来の安心できる鉄器を作り続けている。

遠野巡灯篭木(トオノ メグリトロゲ) ’24クレジット

プロデューサー:坂本麻人(一般社団法人Whole Universe)
ローカルディレクター:富川岳(株式会社 富川屋 / to know)
ローカルコーディネート:阿部和美・田仲美季(株式会社 富川屋 / to know)

フードプロデュース:植山美里、若生和江、男沢悦子
フード体験設計:上妻優生、田仲美季、坂本奈彌

オーディオガイド・コンテンツディレクション:ドミニク・チェン(一般社団法人Whole Universe)
オーディオガイド編集協力:桜井祐

制作:清水聡美(一般社団法人Whole Universe)、羽田寛士(TAPES PRODUCTION)、青山陽子
WEB:上妻優生

ライブ音響:稲荷森健
ライブ照明:空本朋之

主催:一般社団法人 Whole Universe、株式会社 富川屋
協力:遠野文化友の会、張山しし踊り保存会、板澤しし踊り保存会、こんたでぃーの遠野、及源鋳造


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