高瀬隼子 犬のかたちをしているもの
皆さん、こんにちは。
さて、今日ご紹介するのは、「犬のかたちをしているもの」です。
すばる文学賞受賞作で、第165回芥川賞の受賞作になった作品です。
冒頭の衝撃!
こちらの作品の冒頭、婦人科に通院する女性が、病院に行く前にトイレで陰毛を切るシーンから始まります。
共感ポイント
特徴的なのは、婦人科系の疾患を抱えているこの主人公の女性は、男性と付き合って、数か月経つとセックスが嫌になってしまうということ。
セックスが無くなると男性は去っていく。しかし、今付き合っている彼はセックスが無くてもお付き合いが続いていた矢先、事件は起きるのです。
それも、現実に起こりそうで、そして、奇妙でもある出来事なのです。
その描写がすごく共感が持てました。
高瀬さんにお会いして
以前、高瀬さんにの講演会に伺ったのですが、
10年近く賞に応募し続けて、やっと受賞した作品がこちらだとおっしゃっていました。
会社員をしながら執筆をされていたそうで、
賞の〆切前は寝る暇を惜しんで書いていたそうです。
凄いバイタリティー。
こちらを読む前に、
「おいしいごはんが食べられますように」(芥川賞受賞作)も読ませていただいたのですが、
私は、犬のかたちをしているものの方が好きかもしれません。
皆さんは、どちらが好きですか?
12/22(日)高瀬隼子さんオンライン読書会
近々、高瀬さんのオンライン読書会も開催されますよ!