揚げたてのとんかつで作るカツサンド
※この投稿は、当店のSNSマガジン『こぶた通信』で配信したものの転載です。
当店オリジナルのカツサンドである、
「とんかつカンティーヌのピタパンカツサンド」
ですが、
デリカテッセン業態時代に販売を開始して以来、本当によく売上に貢献してくれました(笑)。
今に至るまでずっとこの商品の支持をいただけていること、本当にありがたい限りで、心より感謝を申し上げます。
ところで……
このカツサンドを、「おいしい!」と思っていただけているとしたら、とてもうれしいのですが、
これがおいしいと感じるのは、「なぜなのか?」ということについては、実は改めて意識されている方は、多くないのではないか、と思っています。
もちろん、とんかつ自体はおいしいものを作っているつもりですし、野菜のマリネもそのつもりですし、その酸味ととんかつとの味わいのコンビネーションというのも当店独自のおいしさのつもりなのですが、
実はなにげに、それよりも何よりも最もユニーク(唯一性が高い)であると私が意図しているのは、
「揚げたてのとんかつで、その場で作るカツサンド」
ということなのです。
通常、一般的な、誰もが知る、あの食パンで挟んだカツサンドというのは、
「お弁当商品としての冷たいサンドイッチ」
という位置づけのものなのです。コンビニの冷蔵ショーケースに並ぶ三角サンドと、同列の位置づけの商品なのです。
だから、コンビニやスーパーのみならず、普通のカツサンドを販売するとんかつ店等でも、基本的には、
朝一番でとんかつを揚げまくって、食パンに挟みまくって、その日の「弁当商品」としてのカツサンドを一気に作ったら、容器に入れて、ずらっと並べて、
「よし、今日の弁当商品の製造完了!」
となって、通常の店内営業を開始します。
それはそれでそういうサンドイッチとしておいしいもので、何より持ち運びの簡易さや、食べる場所、タイミングを選ばない携帯弁当として重宝する商品なのですが、
いずれにしても「揚げたてとんかつ」のおいしさを味わうものではない、ということが大前提として固定しているので、
そこに転換をはかろうとしたのが、当店のカツサンドなのです。ピタパンカツサンドだけでなく、最近販売開始したヒレカツカスクルートも、同様です。
次回お召し上がりになる際には、ちょっとこのことを意識していただくと、
「確かに、これって他にない!」
と、その珍しさとオリジナリティを感じていただけるかもしれません。
それが、また改めておいしさの一助と感じてもらえたらうれしいです。