奥様の決断
奥様は泣いている………
俺は奥様にリビング・二-ズについて話しを切り出す事にした。
「◯◯さん、旦那さんの保険からお金を貸付する事も出来ますが………それより、こちらの方を使って頂くと言う事も出来ます。」
俺はリビング・二-ズのパンフレットを奥様に説明した。
「◯◯さん、リビング・二-ズって覚えていますか?」
奥様
「……リビング・二-ズ?(´・c_・`)」
「はい。余命6ヶ月と診断された場合に保険金を旦那さんが生きている間に受け取れるものです。」
奥様
「cocoさん…何もしなければなので、治療もしているし」
「でも、まとまったお金があれば本当に助かります…でも…」
リビング・二-ズを請求するには主治医の診断書が必要になる。
診断書には…
あなたの患者は余命6ヶ月と思われますか。
いずれかにチェックしてください。
(はい) (いいえ)
と言う欄がある。
主治医がここに、(はい)とチェックしなければ当然、支払う事は出来ない。
今回は旦那さんには告知をされていない。
奥様にだけ告知されている。
旦那さんに気づかれてはいけない。
まずは主治医が診断書を書いてくれるかどうかと言う問題がある。
リビング・二-ズの請求者は奥様になる。
奥様が主治医に診断書を書いてくれるように頼む事は出来るだろうか?
もう主人は死ぬので先生、診断書書いてくださいと言える訳がない。
俺は奥様に主治医の先生の名前を聞き出し、直接、俺が出向いて先生にリビング・二-ズについて説明をする事を奥様に話をした。
そして翌日、先生との面談日が決まり奥様に連絡した。
「cocoさん、私も一緒に行っても良いですか?(´・c_・`)」
そして奥様と病院で待ち合わせをしていよいよ、先生と面談するのである。
面談の内容についてはまた次回に。