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2023年のハーブカレーと1973年のピンボール

ハーブカレーに入門いたしました。
スパイスカレーに入門してから3年ほど経っただろうか、水野仁輔さんの新刊ハーブカレーをゲット。というか、頻度のムラはあれど、3年もスパイスカレー作りが続いていたのかと思うと、我ながらなかなかすごい。

さっそく豚ひき肉とミントのドライカレーを作った。
ふつうに美味しいドライカレーにミントのさわやかな余韻、パイナップルの甘酸っぱさがアクセントになっている!
しかも簡単。火加減を調整したり玉ねぎをきつね色とかたぬき色とかみたく面倒みなくて良いのが初心者向けである。

それから、クレンズのスムージー作りで余ったハーブを使うためにラープもつくった。
これはさっぱり美味しい!ナンプラーが良い仕事をしている。
米を炒めるという新しい技を習得。すりこぎがないので粒のまま肉に混ぜたけれど問題なかった。
せっかくなのでレシピ。おすすめ。美味しい。
ハーブたっぷり♪ラオス風サラダ(ラープ) by 羊が1匹 【クックパッド】 簡単おいしいみんなのレシピが385万品 (cookpad.com)

ちなみにクレンズもつづけられそうなのでミキサーを買った。(フードプロセッサーではさすがに無理があったな・・ミキサーはとてもとてもなめらかになって感動)
これでバナナジュースもなめらかポタージュも作れると思うと素晴らしい。調理家電で広がる自炊の楽しさに気がつく。うむ。

そうとなると、今度はいよいよハーブの鉢をバルコニーに導入しようかなあ、、となっている。いちいちパック入りのハーブを買うのはお財布に優しくないので。
ベランダハーブは虫よけにもなるというし、レモングラス、ミント、バジルあたりがねらい目。クレンズ中のスムージーにも入れるし、ベランダハーブはかなり良さそうだ。

・・

なんだか心地よさそうだと思い、夕方に海際のベンチへ本を読みに行った。「1973年のピンボール」。
はじめの1文目から引き込まれる面白さ。それが村上春樹のすごいところだ、と今のところ思っている。
おやおや、なんだかこの物語はいったいどんなかんじなんだろう、とおそるおそる読み始め、辛抱強く読み進め、中盤以降にああ!と面白くなるような流れではない。ちがうのだ。初手でやられてしまう。全部もってかれちゃう。ぐんぐん引き込まれてゆく。

「あなたならきっとうまく生き残れるわ」
というセリフに既視感を覚えて記憶をたどった。あれは、あのバンドは、、さよならポエジー「前線に告ぐ」。
よみがえる懐かしい記憶。いいところで活動休止した記憶。

・・でも最近見た記憶。

あ、灰色ロジックの対バン相手。

一方わたしは、このところ灰色ロジックのことをよく考えている。
さっきなにげなく自分のインスタグラムのハイライトを見返していたら、生活の空に感動しているストーリーが出てきて、うむ、そろそろ彼らのライブを見なくてはいけないという気持ちになって、チケットをとった。7/2。もうすぐだ。

むかし、灰色ロジックのライブに行ってはnoteに残していた。2019年の明大前の夏。


思うのだけれど、人間はこういう、各々の非常に偶然的な点と点の組み合わせによって急に購買意欲が高まったりするので、マーケティングってほんとうに地道な作業だ。日々の一瞬をねらい、人の記憶にコンマ一秒入り込みに行く。映画のコマにコカ・コーラをまぎらわせたあの一件じゃないけれど。


まあ、とにかく、わたしは2020年からスパイスカレーを作っているし、2017年から灰色ロジックを聴いている。