留学終了、日本に帰国して思うこと
1年の留学を終えて、1年ぶりに日本に帰国しました。久しぶりにたくさんの日本人をみました。
日本の入国は驚くほど超アナログです。たくさんの人件費と紙の書類を使って、「検査をするからこの紙を持ってあっち行け」だの「こっち行け」だの言われて、飛行機が着陸してから出国できるまでに2時間もかかりました。ヨーロッパのいろんな国を旅したけど、こんなことしてるのは日本だけだと思う。コンニャローって感じです。
そして最初に思ったことは「みんなマスクしてる!!」ってことです。ダブリンにいる間、マスクを全くしない生活をしていたので、ものすごい違和感です。そしてマスクをする生活をすっかり忘れている私は所々で「あ、マスク忘れた!」というのを繰り返すのです。
ちなみに体重を測ったら5キロ痩せてました。うれしーなー。
日本を満喫
とはいえ、無事入国でき、3回目のワクチンも済んでいるので隔離はありませんでした。帰国してまず直行したのが近所のお風呂屋さん。あったかい湯船に浸かれる幸せ。その後、近所の寿司屋に行きました。定番の行動です。奮発して回らない寿司屋に行きました(でも落ち着かないから、来週は回る寿司屋に行きます)。本当に日本食は美味しい。マグロとサーモン以外の刺身が食べれる幸せ。日本にいるときは当たり前にできたことに感動してます。
そしてトイレの便座があったかい。不安なくちゃんと流れてくれる。家の湯船も最高です。やはりTOTOさんとINAXさんはダントツの世界一です。
突きつけられる現実
近所のママ友、元職場の同僚、子供の学校関係のママ友、ソフトボール仲間などたくさんの人と会いました。
そこで出る会話が、徐々に私の目を覚まさせてくれるのです。
「旦那さん、寂しがってなかった?」「家族は奥さん・お母さんがいないありがたみがわかったんじゃない?」「行かせてもらえるなんて羨ましいわ。いい旦那さんね」
キタキタキタ────(゚∀゚)キターー!!
そうだった!留学前に日本でこう言われてたんだと思い出しました。
久しぶりの我が家は変わっていないところもあるけど、旦那・息子が暮らしやすいように所々カスタマイズされていました。単身赴任から戻ってきた夫の気分です。あれ?私の居場所がないぞ!
私の帰りを一番喜んでくれたのは、おそらく猫です。また私の体の上で毎日眠る生活が始まりました。かわいいなー、私を愛してくれるのは猫だけだよ。
これが現実です。「ママ、会いたかったよ」「ママがいないと寂しいよ」というのは夢物語。とはいえ子供たちは一緒にお風呂屋さんに行ったり和食屋さんに行ったり、買い物に行ったりしたので、それなりに私を待っててはくれたのかな?
うん、そうだ、そうに違いない、と思おう(←言い聞かせている)。
玉手箱を開けちゃった
当たり前だけど、私が日本にいなかった1年間もちゃんと時は流れていて、去年まで私もよく話していたような「腰が痛い」「膝が痛い」「物忘れが激しい」「あの人の名前が出てこない」「仕事が忙しい」「病院に行かなくちゃ」「そろそろご飯を作らなくちゃ」「子供が帰ってくるから駅まで迎えに行ってくる」などなど、これぞママ!これぞ中高年!と言う懐かしいワードが飛び交います。帰国直後の私はその会話になんだか違和感を感じました。それは、おそらく私が変わったからなんだと思います。若い気持ちでいたけど、あ、玉手箱を開けて元の世界に戻っちゃったんだって思いました。私は玉手箱を開けておばちゃんに戻りました。
「マルタやアイルランドにいたのは夢だったのかな?」時々、マルタやアイルランドの写真を見返して「夢じゃない、ちゃんと行ってるわ」と再確認をしています。
外国人気分で日本を堪能
外国人の友達に見せたいがために海外にないものばかりをチョイスして食べています。インスタで友達のリアクションをみたいがために。「オーマイゴッド!日本人はクレイジーだね」が聞きたい。