おかん留学/マルタならではのパプニング
マルタにきて、1ヶ月が経ちました。あっという間ですね。まだ英語は聞き取れていません。私がクラスで一番聞き取れてませんが、凹んでなんかいられません。凹んでも聞き取れないものは聞き取れない。なので家にいるときは結構予習・復習したり「初心者 英語 聞き取り」とかで検索をしてYouTubeを見たりして必死に勉強しています。それでもクラスでダントツのビリッケツ劣等生です。
水道止まったり、停電したり
とある日、シャワーを浴びようと思ったら、いきなりなぜか水が出ませんでした。待てど暮らせど水が出ない。洗面所の水もトイレも流せません。これはやばいと思ったけど、なぜかキッチンの水は出たので、それでしのいで朝になったら復旧することを願って寝ました。
翌朝起きたら期待も虚しく、全く復旧してませんでした。ガビーン!流石にそれは困るー!と思って、クラスメートに相談したら「学校の緊急連絡先に電話してみたら?」と言われました。早速電話をしました。そこでハッと気づいたのですが「電話をしちゃったけどなんて言うんだ?」と言うことに。でもその時にはもう相手が電話に出てました。
「ハ、ハ、ハロー、I am Okan.ノ、ノ、No water!!フ、フ、from last night!」ってな感じで伝えたら、通じたのかどうかわからかったけど、1時間後くらいにいきなりお兄さんがやってきて、直してくれました。いやー、私にしては大冒険。大きなミッションをクリアした感じがしました。
その翌日、今度は停電です。学校で授業をしていたら、いきなり電気が消えました。しばらくして電気がついて、でもまた消えての繰り返し。私の学校は黒板じゃなくて電子ホワイトボードで授業しているので、停電したら、先生が書いたものが綺麗さっぱり消えてしまいます。「電気がついているうちにメモるんだ!急いで!!また消えちゃうよ」ってな感じで、授業をしました。それすらも笑いになる。怒る人は誰もいません。むしろ、電気がついたときはみんなで喜びを分かち合う感じです。
トイレの水も気まぐれです。しっかり流れてくれると、ラッキー!今日はいい日だ!って思います。流れないトイレに当たると、オーマイガット!って思うだけです。日々スリリング。マルタは毎日何かが起こり、退屈しない、そんな国です。
バスが止まってくれない
ゴゾ島というマルタ島の隣にある島に行きました。セントジュリアンからは222番のバスでフェリー乗り場まで行き、そこからフェリーで行くと言う行き方なのですが、まずはバスが時間通りに来ることはありません。しかもそのバスが満員だと、バス停に着いても停まらず行ってしまいます。いつまで経っても222番のバスは私たちのバス停に停まってはくれないのです。別のバス停に変えてもだめ、結局別の方向のバスに乗って途中で乗り換えることにしました。本当は1時間半くらいで行けるのに、3時間以上かかったので、ゴゾ島に着いたときは感無量&ぐったりでした。
でもそんなハプニングも綺麗なゴゾ島の景色をみたら一瞬で吹っ飛ぶわけです。そして帰りは念願の222番のバスに乗ることができ、それすらも夢が叶ったような幸せな気持ちになるわけです。
上の写真の鐘のある場所まで登れました。途中の急な螺旋階段のところに鳥の巣の中に雛がいて感動。
バスの運転は荒い、でも運転うまい
バスも車も運転が荒いです。バスなのに狭い道でも速度を落とすことなくビュンビュン飛ばします。マルタは横断歩道とか信号とかほとんどないので、人が道を渡るときは飛び出すしかありません。そのビュンビュン走る中、飛び出さないといけないのです。でも飛び出すと、車はすぐ停まってくれるんです。どの車もみんなすぐ停まってくれます。ある意味、その運転さばきは見事です。なんで事故が起こらないのか不思議でなりません。日本だったら毎日誰かがひかれて死んでいると思います。そんなレベルです。しかも車は、みんな路肩に停めています。その縦列駐車っぷりが見事です。芸術的です。国際免許を持っていたけど、マルタで運転はできる気がしません。
3階は2階、2階は1階、1階は0階
マルタに行って知ったのですが、日本でいう1階は0階になります。私の教室は4階なので、要は5階と言うことです。学生はエレベーターを使わず階段で行っています。私も学生です。ってことで毎日5階までいいエクセサイズになっています。教室に着いてクラスメートに「How are you?」と言われると「I am tired」と言っちゃいます。15分の休憩時間に「学校の隣にあるカフェにコーヒーを買いに行こうよ!」と言われても、5階までまた上り下りをするのかと思うと、気軽に行く!とはいえない48歳。
こうして、マルタでのスリリングな毎日を楽しんでます。日本にいると便利なことが当たり前で、不便になった途端クレームになります。でもマルタはその逆。不便だからこそ、できた時に喜びを感じます。そして、どんなことも笑いに変えられる心の広い人間になれるような気がします。このハプニングの毎日を楽しいと思わない限りマルタで暮らすのは難しいかもね。