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日本人はロボット?

ダブリンで日本に住んだことのあるというアイルランド人に会いました。彼らはとっても日本語が上手でした。
一人は福井県に6年間も住んでいたという人。
「日本人は優しい人ばかりだった」「きれいな国」という反面、日本人は丁寧だけど、なんだかロボットみたいだったというのです。ロボットかぁー。ロボットを使っている国だけど、そのロボットを使っている日本人もすでにロボット化されているようにみえたみたいです。

どのお店にいっても、丁寧な対応で、いつも完璧、それはまるでロボット。丁寧で素晴らしいけど、心がないように見えたと言うのです。そういわれると確かに。

ダブリンの接客と日本の接客は全然違います。

何が違うって、お客さんとスタッフの距離感
はっきりと客とスタッフの線引きがされている日本。お客さんなんだか友達なんだかよくわからないくらいフレンドリーでゲラゲラと笑って話しているアイルランド。

そんな日本で日本人の接客をみて、アイルランドの接客とは全然違うなーと思ったみたいです。気づかなかったけど、そういわれるとすごく納得。

そして東京に1年住んだというアイルランド人は、敬語がわからないから日本で働くのがとても難しいと言っていました。

僕が日本語がもっと上手に話せたら、日本人の同僚の仕事はもっと早く済むけど、英語で話してしまうとそれを理解するのに時間がとられてしまうから、時間の無駄になってしまう。だから僕は日本語をもっと勉強しなくてはいけない。
でもケンジョーゴヤソンケーゴ:謙譲語や尊敬語(←とアイルランド人に日本語で説明された)は本当に難しい。それが使えないから働くのは無理だと思っている。言っていました。
私は「外国人が敬語を使えないことくらい別に全然いいじゃん!」と思って、それを説明したけど、日本の敬語はビジネスの中でも当たり前に理解しておくことだから難しい、日本にいたらちゃんと敬語をつかわないといけないというイメージがしっかりとあるんだなという感じでした。

海外と日本の接客の違い

フランスに旅行にいったとき、友達がカスタードが中に入ったパンを注文しました。
会計をするときに、「あ、このパンは売り切れてたからストロベリーに変えたからね」と店員に言われてました。
え!お店の人が勝手に変えちゃうの?(笑)
友達は「なんか勝手に味を変えられちゃった。でもおいしかったからいいや」と言っていました(こうして新たな味覚の発見をするとしよう)。
それにしても接客はそんなもんでいいんだよなーと思うのです。

海外のスーパーのレジのスタッフは必ず座ってレジをしています。
しかも他の人とベラベラとおしゃべりながらしてたり、商品の扱いも雑です。でもそれでいいんだと思います。
日本のレジの人はずっと立っていて、きれいに籠の中に入れてくれます。本当はそこまでしなくていいんだろうなと思います。だから日本のレジの人たちは本当に素晴らしいと思います。なのに給料は高くない。おかしいぞ日本。

私の接客はポンコツロボット

ちなみに私の接客スタイルはというと、日本とアイルランドのミックスです。日本食レストランで働いていた時の話です。日本レストランということもあって、たくさんの日本人のお客さんが来店してくれました。だから働いているだけでいろんなの日本人とも出会えました。

前に、とあるアイルランドの会社で働く40代の日本人男性客にこんなことを言われました。

最初、私を見たときに「あのウエイトレスさんは何歳なんだろう?35歳くらいかな?ギリギリでワーホリにいて込んだというかんじかな」と思ってくれたようです。(ありがとー!←心の声)

でも私が接客したときに、その気持ちが一変しました。

ちなみに私は日本人のお客さんとわかると日本語で接客をしていました。日本語で話せる~、この安心感~💛という感じです。
「おまたせいたしました!牛タンになります!」みたいな感じです。

その時に話す言葉の端々にどうやら世代の違いを感じるようなんです。

例えば、テーブルが届いた料理でいっぱいになっていて、新しい料理を乗せる場所がなかったりすると、「すみません。その遠慮のかたまり、食べちゃってください」とか、つい余計な一言をいってしまうんです。

こういう会話の返し方がどうやら若者とは違うらしく、「ん?若くないぞ、この人は!」とバレてしまうのです。知らず知らず出てしまう言葉によるジェネレーションギャップ。

その日本人のお客さんが言うには、若者の日本人が接客する場合は、いきなりフレンドリーにはならないそうで、「ずっと敬語」「笑顔だけど壁がある」「あくまでも接客」という感じ。いわゆるロボット化された接客なのです。なのに私は「初対面でもいきなり馴れ馴れしい(よく言えばフレンドリー)」「よくしゃべる」「おやじギャグ」とか言ってくる…という感じらしいです。(←アイルランド風?)

そんな私をみて、そのお客さんは彼女(私のこと)は明らかに若者ではないと確信したらしいです。失礼な!

海外で初めてこのロボットを見た!(ベルファスト国際空港)
ベルファスト(イギリス)はダブリンからバスで3時間くらいで行けます
タイタニック博物館(タイタニックはベルファストから出航したので)
渋いTシャツ来ている外国人を見つけてうれしくなりました

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