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「レイアップシュート」の教え方

他のスポーツにはなかなかない動きで、
ミニバスを始めたばかりの子にとってはなかなか難しいのがレイアップシュートではないでしょうか。

見本を見せていきなりレイアップシュートをさせてみて、すぐにできる子はよっぽど運動神経の良い子だと思います。

私がミニバスに入ったばかりの子にレイアップシュートを教えるときは、細かくステップを分けて段階的に一つづつクリアさせることで、1~2年生の子でも1~2時間くらいの練習でレイアップシュート(っぽいシュート)を決めさせらるようにできています。
具体的な手順は以下の通りです。

1.アンダーハンドパス
向かい合って立った状態で、ボールを片方の手のひらに乗せて体の前で持ち、反対の手で横から支え、そのまま体の横で振り子のようにボールを後ろに振って、前に振り上げたタイミングで相手にパスをします。
最初はまっすぐパスすることを優先にして、それができたら今度は高く投げ上げられるように練習させます。
利き手で出来たら反対の手でもやらせます。
これでゴールの高さ以上に投げ上げられるようになったらこのステップはクリアです。

2.ゴールの斜め下からアンダーハンドシュート
次に実際にシュートを打たせます。
いきなりレイアップは難しいので、最初は止まった状態からはじめます。
ゴール斜め下の少し離れた位置に立たせて、1の要領でバックボードの黒枠の角を目掛けてボールを投げ上げさせます。
1ができれば2は比較的簡単にクリア出来るでしょう。

3.歩きながらアンダーハンドシュート
2がクリア出来たら、今度は足を付けます。
右から打つ場合は、「左・右・左」と声掛けしながら3歩歩かせて、最後の「左」のタイミングで右腿を高く上げてアンダーハンドシュートを打たせます。
これも、右から出来たら左からもやらせましょう。
足を上げるタイミングとシュートのタイミングを合わせながら、しっかりボードの枠を狙って投げられるようにしっかり取り組ませることが大切です。

4.ワンドリブルからのレイアップシュート
アンダーハンドでゴールに入れられるようになったら、次はドリブルからのシュートに挑戦させます。
まずはトラベリングにならないように、最後のドリブルからシュートまでの動きを切り取って練習するのが良いでしょう。
右からレイアップシュートを打つ場合は、ゴールの右斜後方にボールを持って立たせ、右手でドリブルを一回つくと同時に左足を一歩踏み出し、両手でキャッチして右足を踏み出す。キャッチしたボールを体の右前に持ち上げなが左足を踏み出し、その左足でジャンプすると同時に、バックボードの黒枠の角を目掛けてボールを投げ上げてさせます。
1〜3の動きを上手に再現できる子は、これで結構簡単にシュートを決められます。
レイアップシュートは最後のドリブルから2歩でシュートを打たなければトラベリングになってしまうので、最初にこの練習をしっかりやっておくことで、その後のレイアップ時のトラベリングに悩むことが少なくすることに繋がると考えています。
この練習も右からと左からを両方やりましょう。特にバスケ始めたての頃は右も左も上手くないので、この頃から両手を一緒に鍛えておくことは、利き手じゃない方は苦手というようなことを無くすのに大事なことだと思います。

5.ドリブルからのレイアップシュート
4まである程度出来るようになったら、少し離れたところからスタートさせ、ドリブルからのレイアップシュートをさせてみましょう。
最初は最後のドリブルを踏み出す足が逆になって、一歩多かったり少なかったりとなってしまうこともあると思いますが、その場合はドリブルの距離や踏み出す最初の足を変えるなどして、うまく足と手を合わせてシュートを打てるように誘導してあげると良いでしょう。
この練習では、最初はシュートの入る入らないは気にする必要はありません。しっかり2歩でボードを目掛けてシュートを放てているかに着目して、それが出来ていればたくさん褒めてあげましょう。シュートまでのリズムさえ身につけられれば、シュートを入れる感覚は子供に自分で見つけさせてあげた方が、子供の喜びも大きいのではないかと思います。


さて、レイアップの練習を始めると、レイアップに行くまでのドリブルが気になってくると思います。
次回からは、バスケ初心者向けのドリブル練習について紹介していきたいと思いますので、次の更新まで少しお待ちください。

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