両手を使えるようになるドリブルドリル「ツーボールドリブル」
バスケを始めたばかりの子にとって、ドリブルは右手も左手もあまり差はありません。そして、バスケでは右手でも左手でも同じようにドリブルをドリブルをつけた方が断然有利です。
ですので、ドリブルの練習では最初から右手も左手も同じだけ(むしろ利き手と反対の手の方を多めに)練習した方が後々のことを考えたらよいと思います。そんな時におススメのドリブルドリル、「ツーボールドリブル」をご紹介します。
「ツーボールドリブル」とは
ツーボールドリブルとは、その名の通りボールを二つ使ってドリブルする練習です。必然的に両手を使ってドリブルをつくことになるので、両手のドリブルを同じように鍛えるには最適の練習方法だと思います。
また、難易度も比較的簡単なものから高度なものまで段階的に上げることが可能なので、レベルに応じた練習メニューを組むことが可能です。
それでは、レベルごとのメニューをご紹介します。
①その場で強いツーボールドリブル
両手にボールを持って立ち、パワーポジションを取り、その場で両方の手で同時に強くドリブルをつきます。手は床に向けて力強く伸ばして強くボールをつき、跳ね返ってきたボールは同じ手で勢いを吸収しながら肩の高さまで引き上げて、再度同じようにドリブルをつきます。これを10~30回程度繰り返すメニューです。
パワーポジションを維持したまま強いドリブルをつくのは、全力でやるとかなりきついです。あまり長く続けると体力が持たず、姿勢が崩れたりドリブルが弱くなったりするので、全力でつき続けられる回数で設定するのがよいでしょう。
②両手交互にツーボールドリブル
両手で同時につくドリブルができたら、今度は両手を交互につきます。別名"マシンガンドリブル"と呼ばれたりもします。同時につくよりも最初は難しく感じるかもしれません。
これも全力で力強くつくことが大切です。強くついてもボールが暴れずにしっかり手に収められるよう意識して練習するようにしましょう。
③低くて速いツーボールドリブル
強くつくドリブルと合わせてやりたいのが、低くて速いドリブルです。ドリブルは強さはもちろん大切ですが、リズムを変えてディフェンスの隙をつけるように早く細かいドリブルができるようになることも必要です。
最初は片手でやってもよいと思いますが、ある程度できるようになったら両手で練習した方が効率的に鍛えることができます。
④動きながらツーボールドリブル
パワーポジションで①~③のツーボールドリブルがある程度できるようになったら、それら動きながらやってみましょう。
動き方は習熟具合に合わせて
・歩きながら
・ゆっくり走りながら
・スキップしながら
・全力で走りながら
・コーンを並べてジグザグに
といったように、少しずつ難易度を上げていくとよいでしょう。
⑤ツーボールドリブルリレー
ツーボールドリブルは、ある程度できるようになってくると地味でつらい練習になりがちです。そんな時は、ツーボールドリブルでリレーをさせると楽しんで練習させることが出来るでしょう。
メンバーを2チームに分け、コートの対角に並ばせて、全員がコートを1周ずつ走るというような感じでやるとよいと思います。
いきなりツーボールドリブルだと難しいので、最初はボール無し、次にボール1個のドリブルリレー、3回目にツーボールドリブル(同時)、4回目はツーボールドリブル(交互)、というように少しずつ難易度を上げていくと良いでしょう。
とにかく大抵の子供たちはリレーが大好きなので、もしリレーでドリブルミスしたりすると、自分で自分の弱点に気づき、練習の大切さを知る良いきっかけにもなると思います。
おわりに
ツーボールドリブルはボールを二つ使う練習メニューなので、基本的には2人1組になってやらせることになります。練習の参加人数が奇数なら、コーチのボールを貸してあげるなどするとスムーズに練習できるでしょう。
同じくらいのレベルの子で組ませると、競争心を刺激してより上達が早くなるかもしれません。
片手ずつ練習するよりも効率よく両手を鍛えることができますし、両手でドリブルした後は片手のドリブルが簡単に感じるといったメリットもありますので、積極的に取り入れるべき練習メニューだと考えています
最後まで読んでいただきありがとうございました!
次回はボールを見ないでドリブルをつくためのドリブルドリルをご紹介する予定ですので、更新まで今しばらくお待ちください。
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娘が所属していたミニバスチームで、元日本代表選手のヘッドコーチの元で、お手伝いとして帯同審判員・分析班・低学年担当コーチを務めていました。…
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