海堂尊「ナイチンゲールの沈黙」

海堂尊「ナイチンゲールの沈黙」読了。

「チーム・バチスタの栄光」の続編。

ちなみに、このシリーズは2024年現在全30作あるらしく、私は最初に29番目の「コロナ黙示録」を読んで、1作目から読み直しているようです。

シリーズ完走の道は長い…!でも、面白いから嬉しい!

今作は、前作の主人公の田口先生も出てくるのですが、歌の上手い看護師の浜田小夜の目線で進んでいくのも面白いです。

小夜が「アヴェ・マリア」を歌うシーンがたくさん出てくるので、脳内で再生されます。

YouTubeを探していたら、故本田美奈子さんが歌うこちらがイメージに近そう…と思いました。

今回は「歌」がテーマで、作者の音楽への造詣が深いな…と思いながら読みました。

その声が自分の中を通り抜けていった時、小夜は自分の身体が、音を通過させるために存在する門にすぎないことを知った。

P220

歌が脳にどのように作用するのか…、故意に聞き手の感情を揺さぶる旋律、歌を聴いて浮かぶイメージ…など、興味深かったです。

小夜と瑞人のその後が気になる。

〈解説〉で、

この後の物語で、瑞人が、アツシが、そして小夜がどのように登場してくるか楽しみにしていてほしい。

P300

とあるので、期待。


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