新居佳英、松林博文著「組織の未来はエンゲージメントで決まる」
新居佳英、松林博文著「組織の未来はエンゲージメントで決まる」読了。
昨年ハマった男子プロバスケットボールチームのアルティーリ千葉のオーナーが、著者の新居佳英さんの会社「株式会社アトラエ」。
創設3シーズン目のアルティーリ千葉の運営が素晴らしく、その秘密が知りたい…と本を探しました。
そもそも新居さんが創業した理由が「アスリートのチームのように、全員が本気でチームの夢を追いかけられる、そんな理想の組織を創ってみたい」だったそうなので、プロバスケットボールチームを作ったことは自然な流れだったのだなと思いました。
株式会社アトラエのサービスの一つが、社員のエンゲージメント(自主的貢献意欲)を診断できるサービスのWebox。
社員の意欲を高めるためにどんな組織や評価体系が良いのかは、業界や規模によりさまざま。社員に、より主体的に仕事に取り組んでもらうための仕組みづくりのため、まずは意識調査から…という感じ。
労働者のエンゲージメントが高い企業の例としてスタバやディズニーが紹介されていましたが、どちらも非正規雇用が多いビジネスモデルなので、問題点は多いと個人的には思っています。(本書でも指摘されている「やりがい搾取」の面は、この二社にもあると思うが、ディズニー批判できるメディアは少ないので、表に出にくい。)
とはいえ、スタバやディズニーのヴィジョンは素晴らしく、誇りをもって働けるのは良いこと。
仕事は人生の大部分の時間を占めており、幸せに働ける職場が増えるのは大事だと思っているので、経営者と労働者が同じヴィジョンに向かって邁進できる仕組みは広がるといいなと思います。