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#海堂尊
海堂尊「カレイドスコープの箱庭」
海堂尊「カレイドスコープの箱庭」読了。
今回は、事件としては小さく、病院内部の病理医の誤診の有無について淡々と。
日本の医療現場では、金にならない解剖や病理診断が軽視されているという問題提起。
文庫は375ページあるのに話は283ページで終わり、残りは「作品相関図」「桜ノ宮市(物語の舞台)年表」「海堂尊ヒストリー(後半)」でした。
架空の物語世界を通して医療問題の認知を広げ、世論の支持を持
海堂尊「イノセント・ゲリラの祝祭」「アリアドネの弾丸」
海堂尊著「イノセント・ゲリラの祝祭」「アリアドネの弾丸」を読了。
「イノセント・ゲリラの祝祭」は厚労省の会議が舞台、「アリアドネの弾丸」は警察VS大学病院という壮大な話で、ぶっちゃけ「アリアドネの弾丸」は殺害の方法が奇想天外すぎてリアリティはなかったかも。(公安警察の暗躍…)
最新のMRI機器が重要な舞台で、昨年MRI検査を体験したので、そのあたりは興味深かったです。
海堂尊さんのこのシリー
海堂尊「ジェネラル・ルージュの凱旋」「ジェネラル・ルージュの伝説」
海堂尊「ジェネラル・ルージュの凱旋」「ジェネラル・ルージュの伝説」読了。
儲からない救急医療で悪戦苦闘する外科医の、倫理について。
「ナイチンゲールの沈黙」の裏で同時並行で起こっていた話なので、場面が被るところがある。
「…伝説」の方に、著者のデビュー時の話や創作秘話があるのですが、架空の小説世界を作り込むこと(虚数空間の統一…!)は当初から「差別化になる」と意識していたそう。
さらに、「
海堂尊「ナイチンゲールの沈黙」
海堂尊「ナイチンゲールの沈黙」読了。
「チーム・バチスタの栄光」の続編。
ちなみに、このシリーズは2024年現在全30作あるらしく、私は最初に29番目の「コロナ黙示録」を読んで、1作目から読み直しているようです。
シリーズ完走の道は長い…!でも、面白いから嬉しい!
今作は、前作の主人公の田口先生も出てくるのですが、歌の上手い看護師の浜田小夜の目線で進んでいくのも面白いです。
小夜が「アヴ
海堂尊「チーム・バチスタの栄光」
海堂尊「チーム・バチスタの栄光」読了。
昔、ドラマ化や映画化もされていましたね。
「コロナ漂流録…」を前回読んで、面白かったので別の作品も読むことにしました。
著者は、医師で作家。
凄腕の外科医が担当する心臓手術で術死が相次ぎ、成功の手応えがあるにも関わらず患者が亡くなることに違和感を覚えた担当の外科医の要望により、大学病院の出世コースからは外れている外科手術とは距離を置いていた主人公に内