プリンの正体
カスタードプリンが好きだが、あまり買う機会はない。
コドモ達はまだ、プッチンプリンの方が好きだし、家の近所に美味しいカスタードプリンを扱っているお店はない。
ターミナル駅のデパ地下にモロゾフが入っていて、あそこのプリンは私の理想のプリンだけれども、いかんせんガラス容器が重い。ターミナル駅に用事がある時は、大抵他にも買い物をしたりして荷物が多いし疲れているので、モロゾフのプリンを買って帰るガッツが残っている日はなかなか無い。
やむをえずコンビニなんかでたまにプリンを買うけれども、まあ、どこか不完全燃焼な感が否めない。
では家で作ってみたらどうだろう。
ただ、私以外の家族が喜ばないのに、真面目に「4人前」のレシピの焼きプリンを作るのは勿体無い。
あとずいぶん前に、本格的なプリンを一度作ったことがあって、美味だったけれども卵黄をたくさん使うレシピで、余った卵白の使い道に困ったので、全卵を余さず使うレシピで作りたい。
ネットで「電子レンジだけでできる!材料3つの簡単プリン」というようなレシピがあったので、試してみた。
マグカップに
・グラニュー糖大さじ1
・水小さじ1
を入れ、電子レンジ500Wで2分加熱。好みのカラメルの色になっていたら、取り出してさらに少量の水を入れる。
ボウルに
・卵 1個
・砂糖 大さじ2
を入れてよく混ぜ、
・牛乳120ml
を加えて混ぜて、漉しながらマグカップに入れる。
500Wの電子レンジで2分半加熱。取り出して予熱で火を通す。
レシピには「あればバニラエッセンス」とあったけれども、家にないので省略した。
このレシピ、カラメルが簡単なのが素晴らしい。
プリン作りで一番勇気がいる(焦げる・跳ねる・鍋の掃除が大変な)カラメル作りが、億劫でないというのはすごい。
で、作って食べてみましたが、
「まあ、プリンといえばプリンなんだけど・・・」
という物足りなさだった。
やっぱり卵黄を足したりしないと、美味しいプリンにならないのかなぁと、その後しばらく作らないでいたのですが。
先日、冷蔵庫を掃除していたら、賞味期限が少々過ぎたバニラエッセンスが出てきた。
そして別の日に、家に一人でいて、無性にプリンが食べたくなったので、作ってみた。
今度はバニラエッセンスを、加えて作ったところ、充分に
「これはプリンだ!」
という出来栄えで、なるほど私が「プリンだ」と思う、その要素の大きな部分をバニラエッセンスが占めていたと気づいた次第です。
多分、もっとおいしさを追求していくならば、卵黄足したり湯煎焼きしたりという方向に行った方がいいのでしょうけれども、今はこれで充分です。
家にある材料で、片手間にプリンを作って食べられるのは、かなり最高。