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仏教とSNSの煩悩と。

Tonali（となり）

先日、研究の合間にこんなものを生み出した。

Twitterで欲深いTweetを見つけ次第、梵鐘（ぼんしょう）を鳴らすという代物。上の動画では軽く編集入り加工感を感じるが、TwitterのAPI利用しているためちゃんとリアルタイムで検出できる。梵鐘が打ちつけられ、ごぉーんと鳴り響けば、誰かが欲をつぶやいた証拠となる。

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先日ツレと旅行で成田山を行ったことをきっかけに、ここ最近仏教の解説本を読み漁っていた。小さい頃は「仏教の興味が湧く日なんて来るわけねぇ」と思ってはいたが、こうして今仏教の本を読んでいると、興味の移ろいから嫌でも時の流れを感じる。

仏教では宗派の違いはあれ、（争いが絶えないこの世を）生きることは苦であること、輪廻転生で生まれ変わっても生きることは苦であること、輪廻転生からの脱出（涅槃）が最終ゴールということが基本であるらしい。また仏教の開祖である釈迦は涅槃できる条件として、争いの元となる業（ごう）、つまり欲望を無くすことを重要な目標として修行に励んでいたらしい。

ずいぶんストイックやなぁ

なんて思いながら本を読んでいた合間にTwitterをチラリ。すると釈迦の視点を0.2%ぐらいもらったせいか、Twitterは欲望の溜池のような心地がしてくる。単純な欲望もあれば、自己顕示欲、怒り欲、説教欲。そこはまるで欲望百貨店、いらっしゃいませ〜、なんつって。そもそもSNSなんてものは、自己顕示欲をベースにして成り立っているようなものだから、SNSの存在が釈迦の世界線から遠のいていくのは自然ことのように思える。

そんなことを考えていくうちに、除夜の鐘って煩悩を祓うためにやっているというのを思い出し、誰かに頼まれたわけでもないが、Twitter上の欲を梵鐘で祓うものを作ってみた。欲あるTweetを見つけたら梵鐘を打ち、轟音が響き渡る、いわば、欲望の可視聴化。自分の研究作業の横で、このシステムを1時間ほど稼働させてみると、ごぉんごぉんとひっきりなしに鳴り響く。

頑張れお釈迦様。

打ち続けられる梵鐘を聴きながらそんなことを考えていた。

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#Tonali #エッセイ #仏教 #釈迦 #梵鐘 #作ってみた #108の除夜の鐘は全部聞いたことがない



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