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生きていてくれてありがとう
私が高校生の時、私は出席番号16番だった。
そして出席番号15番の子と17番の子は、とても仲良しだった。
だから出席番号順に並んで何かを行う時、
二人が会話をするのにも何をするのにも私が邪魔で、
いつも私さえいなければ・・と思っていた。
今考えてみるとあの頃、別に私は邪険にされていた訳ではない。
そんな私だから高校時代、友だちはできなかった。
あの頃、私はいつも生きる意味について考えていた。
私は何のために生まれたのか。
私は何のために生きているのか。
なぜ生きて行かなきゃならないのか。
考えても考えても、答えは出なかった。
今考えてみても、その答えは分からない。
だけど、死んじゃダメなことは分かる。
私はもう、高校を卒業してから30年以上経つので、
その間にいろんな人の死を見た。
なので、分かることと言えば、
残された人の気持ちだけだ。
だったら周りの人が誰も居なくなって、
自分が本当に独りになった時には、死んでも良いのだろうか?
・・・
それは本当になってみないと分からないけれど、
だけどやっぱりダメな気がする。
でもそれって、今の私が恵まれているから思えることなのかも?
高校時代の私は、いつも私さえいなければと思っていた。
あの頃の自分に、今の私がかけてあげたい言葉がある。
あなたが居なければ今の私は居ないから、
生きていてくれてありがとう。