![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/4691993/rectangle_large_d693a3f8d79236c1172fd7d38dc385c8.jpg?width=1200)
悪の根源
本屋さんによく行きます。
本屋さんの匂いも好きだし、表紙を眺めて「今の流行ってなんだろう」と予想するのも好きです。
仕事柄、健康やスポーツ雑誌のコーナーには必ず立ち寄ります。
するとこんな言葉がたくさん並んでいます。
・手軽に、簡単に、ながらストレッチで疲労回復♪
・寝る前の1分でOK♪
・これさえやれば…ラクラク改善♪
…もうやめてよ、と正直思います。
こういう言葉があまりにも無責任に感じるのは私だけでしょうか。
「1/168の法則」という法則があります(あ、私が個人的に作った法則です…)。
1日は24時間、1週間は7日間。
つまり、1週間は24時間×7日間で「168時間」です。
もし週に1回1時間、ジムで体のケアをしている人がいたとしたら、その人は「1/168」になります。
「1週間に1回、体のケアなんてすごいですね!しかも1時間も…!?」
と感心する人もいるでしょう。
でも。
内訳を見てみると、
「ケア時間:ケアしてない時間=1:167」です。
要するに、167時間で溜まった疲れをたったの1時間でとらないといけないわけです。
これで疲れはとれますか…?
なかなか難しいですよね。
でもって、本屋さんにおいてある雑誌の言葉は「たった1分」です。
1時間の体のケアでも不十分なのに、寝る前の「たった1分」で疲れをリカバリーするなんて…
無理でしょ、と。
こういう情報が乱発すると、それを読んだ読者は
「やってみたけど効果が出ないじゃん。。もういいや!」
という負のスパイラルに突入してしまいます。
書籍だって「売れればいい」わけじゃありません。
もっと責任を感じないと。
悪の根源は、健康ブームを作り出したいと思っている私たちトレーナー自身にあるのかもしれません。
反省。