【好きなこと=嫌いなこと】 #03 移動
いま、香港にいる。
私は「移動」がすきだ。「旅」ではなく、「移動」。目的地ではなく、移動そのものが好きなのだ。徒歩での移動、車での移動、電車での移動、飛行機での移動、、、なんでもいい。とにかく、どこかからどこかへいく、そのとちゅうが好きだ。(ただし、満員電車はのぞく。)
一番ワクワクするのは、国際線の出発ロビーから飛行機が空に飛び立つまでの間かもしれない。単に、国内線に比べて国際線に乗る機会が少ないこともあるけれど、手荷物検査のあの馬鹿でかい全身スキャナーから、出国審査(なんと今回は自動顔認証機を使うはずが、エラーが出て焦るハプニング)までの緊張感と、「違う場所へ行くのだ」という思いが最高潮に高まる瞬間。そして、到着、飛行機を降りて、空気を吸う瞬間。その移動。
動きがあったり流れたりしていると人はインスピレーションがわきやすいと言われる。身体が流れる心地よさがそうさせるのだろうか。身体が流れる心地よさは、わたしたちが子宮にいる頃から流れ続けているのだとも思う。流れつづける身体。流れずに留まっているほうが不自然な態、なのかもしれない。
だから、わたしは「移動」がとても好きなようだ。
photo : ©tomohiro sato, nobody / fly
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