Tom Sato * 好き嫌いとか、写真とか、フィールドワークとか

最近嬉しかったのは「佐藤の仕事は"佐藤"である」と言われたこと。仕事は、会計士でも、組織開発コンサルタントでも、写真家でもなく、"佐藤" のようです。

Tom Sato * 好き嫌いとか、写真とか、フィールドワークとか

最近嬉しかったのは「佐藤の仕事は"佐藤"である」と言われたこと。仕事は、会計士でも、組織開発コンサルタントでも、写真家でもなく、"佐藤" のようです。

最近の記事

【フィールドノート】#03 伊勢③

先日、伊勢に行ってきた(もはや先々月である)。今回はいよいよ、五十鈴川から内宮への参拝(そして、伊勢編は最終回の予定)。 猿田彦神社から五十鈴川へ。猿田彦神社を後にして、徒歩で内宮へ向かう。 途中、五十鈴川がみえてくる。地図をみると、五十鈴川の流れは伊勢神宮 内宮とは密接な関係にあるように見える。水の流れ、川の流れというのは、いろいろな意味でカミの力を感じるところだからだ。実際、内宮を取り囲むように川が流れていて、境界のように線を引いているようだ。 ここでふと思うのは、

    • 【フィールドノート】#03 伊勢②

      先日、というか、すでに先月になる。 伊勢に行ってきた。 前回は、道すがら電車の中で考えていた宗教観の話で終わってしまった。今回は、伊勢に到着してからのお話。 伊勢神宮 外宮へ。水の冷たさ。まずは、外宮から。ご存知の方も多いことだが、伊勢神宮には内宮と外宮があり、伊勢参りでは外宮から参るのが形式となっているそうだ。バチがあたるとかそういうことでもないと思うけど、宗教的作法というものは(前回も書いたとおり)身体技法であり、身体へのはたらきかけに大きく作用すると考えているので、

      • 【フィールドノート】#03 伊勢①

        先日、伊勢に行ってきた。 2年間お世話になった高山の(いったん)最後のお仕事の前に、伊勢にある猿田彦神社のお守りをいただいたことを思い出したのである。お礼参りをしようと思って、高山に向かう前に伊勢へ行ってきた。 伊勢は名古屋から1時間半程度。電車の本数が少ないので、気軽にいける感じではないが、事前に時間を調べておけば、東京から日帰りも無理ではない。東京からだと片道4時間半の高山の方が遠いのである。今回は、日帰りというか、午後明るいうちだけのフィールドワークであったが、道中

        • 【フィールドノート】#02 台北④

          台湾Day5。 今回が台北編、最終回。 最終日は東京に戻るだけ。空港に早めについたので、色々とふりかえりをしていた。そのときに感じたことを書いてみたい。 この台北で感じたこと。なんというか、まとめると、「ビジネスをあまり気にせず、自然に過ごせるようになってきた」ということを感じたということだと思う。 空港でFacebookに投稿した文章を再掲しながら、ここには書かなかったけど、気がついたことを吐き出してみる。 東京に戻ります。 今回の訪台をふりかえると、3年前の訪台の

        マガジン

        • フィールドノート
          8本
        • 写真を綴る
          8本
        • 好きなこと=嫌いなこと
          6本

        記事

          【フィールドノート】#02 台北③

          台北Day04。 なんだか筆が進まず間があいてしまった。焦らずに、台北フィールドワークを写真とともに淡々と記録しておく。 Day03はクライアントの台湾支店で丸一日インタビュー調査だったので、省略。Day04は午前はクライアントインタビューが早めに終わったので、美術館など巡り。なお、かなり激しく雨が降っていたので、各施設間の移動にはUberを利用した。日本円で300円くらいでサクッと移動できる。晴れの日徒歩で旅する性質だけど、時短と雨の日にはすごく便利だね、Uber。

          【写真を綴る】#08 フィルム選び ⑤ULTRAMAX400

          フィルム撮り比べ。今回はKodakのULTRAMAX400。結論からいえば、お値段の割に鮮やかに写るフィルムだと感じた。 この日は雨で、光量もやや少なめでちょうどよかったせいもあるが、彩度コントラストしっかり、という感じで鮮やか。 こちらは室内から雨天や外に向かって。室内のシャドウはLightroomで少し持ち上げている。 やや暗い場所だとよりはっきりくっきりがちょうどいい。葉の緑と光の反射がしっかり捉えられている。Zeissのレンズと相性がいいかもしれない。 晴天で

          【写真を綴る】#08 フィルム選び ⑤ULTRAMAX400

          【フィールドノート】#02 台北②

          台北Day2。 Day2はホテルにこもり、たまったクライアントワークにどっぷり浸かる。のはずが、ワークはそこそこに、なぜか漫画「とんかつDJアゲ太郎」を再読破することに。iPadと Kindleのせいで、旅先でも読みたいと思ったらすぐ読める本が増えてしまった。幸か不幸か。なお、本作はとてもすばらしくすきなので、またどこか別に取り上げたいと思う。 洗濯する。一週間の外泊となったとき、着替えをどうするか悩むところだ。最近は、専ら2セット程度の服と下着だけを詰め込んで、ホテルで

          【写真を綴る】#07 写真だけ。

          写真だけ。 all  photo by tomohiro sato.

          【フィールドノート】#02 台北①

          4泊5日、丸一週間の出張は久しぶりだ。台湾はちょうど3年ぶり。 今回は、人に会うこととクライアントの台湾拠点に行くこと、あとはブラブラ街歩きフィールドワークという、クライアントワーク半分ゆるりモード半分という感じで。 ここで書くフィールドノートは、ぼくがそのとき見て、そのとき感じたことを記述することを目的としている。なので、こうすべきとかああすべきとかは特に考えず、「自分がそう感じたのだ」という一つの事実を書き記していきたい。いわゆる人類学でいうエスノグラフィなフィールド

          【好きなこと=嫌いなこと】 #06 旅という名の差別 〜映画「グリーンブック」を観て

          「グリーンブック」という映画を台北からの帰りの機内で観た。本作は、1960年代のアメリカにおける人種差別を描いた作品である。主人公の1人、ドクターは黒人で、クラシックピアノ奏者である。クラシックに黒人、1960年のアメリカで"普通"に考えれば、とても珍しいことだ。だから彼はこのようなことを言う。 「俺は黒人文化とは違う文化で生きてるから黒人にも黒人としてみられない。そして白人文化にいっても白人とはみられない。では俺は何なんだ?」 台北滞在中、旅について考えていた。 旅と

          【好きなこと=嫌いなこと】 #06 旅という名の差別 〜映画「グリーンブック」を観て

          【フィールドノート】#01 羽田空港

          ここ半年、月1回は松山へ飛んでいる。というわけで羽田空港にも最低でも月1回は通っている。 羽田空港までは車で行く。朝一の便が多く、朝のレインボーブリッジの景色は言葉では言い表せない切なさがある。運転中なので、写真で表現できないのが残念。 羽田空港の駐車場P4から空港ターミナルまでの連絡橋からみるこの風景も好きだ。この文字の上を車が走っているところとか。平日は朝6時でも、大井あたりは車が多く、空港の車寄せあたりもばんばん飛ばしている。みんな早起きだなぁといつも呑気に思ってい

          【好きなこと=嫌いなこと】 #05 問題

          「何が問題なのだろう?」 ぼくは企業のコンサルティングをここ数年やらせてもらっている。その中で、「こうこうこういう問題があるのでアドバイスがほしい、助けてほしい」といった相談を受けることがある。コンサルタントとは、問題を解決してくれる人、もしくは問題を解決する手助けをしてくれる人というわけだ。これは、"一般的な"コンサルタントの定義だろうし、ぼくもその範疇にあるように思う。 ただ、最近、ふと思うことがある。というか、かなりの頻度で、ぼくの脳裏をよぎる言葉がある。 「それ

          【写真を綴る】#06 フィルム選び ④業務記録用100(その2)

          今回は、以前のノートでも紹介したFUJIFILM「業務記録用100」。間違えて"24"枚撮りを10個セットで購入してしまい、一気に使い切ってみた。 自主制作のため、小学校の登下校路を散歩しながら撮影。時間帯は13時〜15時ごろ。天気は快晴、強風。計8本×24枚=192枚。しかしながら、うち2本は撮影完了後にフィルムの巻き取りをしないまま、裏蓋を開けてしまい、壮大に感光した、、、フィルム初心者のご愛嬌。 leica m6の機構だと、撮影途中の写真はこうなるらしい。フィルムの

          【写真を綴る】#06 フィルム選び ④業務記録用100(その2)

          【写真を綴る】#05 Zeiss loxia2/35

          最近、Leicaとフイルムばかり使っていて、Sony機を久しぶりに使ったら。あらためて最近のミラーレス一眼、デジタルの便利さに圧倒された。とともに、ZEISSのレンズ「loxia2/35」の写りに惚れなおしたので、その想いを綴ろうと思う。 まず、重さは340g。小さいレンズなのでずっしりとくる重さだ。単焦点、マニュアルフォーカス、開放F2.0のレンズにしてはやや重い。Leicaレンズであれば同じ重さでももう一段明るいレンズになる重さだ。私がよく使うスナップ用の組み合わせは、

          【写真を綴る】#04 フィルム選び ③ Portra400(その2)

          以前の記事でも、Portra400を紹介した。前回は36枚撮り1本分のみで、ショートレビュー的だった。今回はまとめ買いした残りの4本を使い切ったので、作例とともに振り返ってみたい。 人を撮るにはいい。名前の通りポートレートには最適。暖色がきれいに出るので、暖かみのある家族の撮影などに使いたくなる。 食事もライティングによってはとても美味しそうに見える。温かい食卓感。 都市風景を写すと、昭和に戻ったような気分になる。適度な粒度と暖色によってノスタルジックな写りになるようだ

          【写真を綴る】#04 フィルム選び ③ Portra400(その2)

          【写真を綴る】#03 フィルム選び ② SUPERIA X-TRA400

          今回使用してみたフィルムは、Fujifilm SUPERIA X-TRA400。昨年、生産終了が発表されたとのことで、在庫限りのフィルム。選択肢が減っていくのはフィルムの運命ではあるけど、残念。 2日間で34枚どり2本を撮影。松山出張の合間を縫っての撮影と、地元浅草でのお参りのついでに撮影したもの。全て、LeicaM6 + summicron 1st 2/50で撮影。 粒子感はEktar100に比べると強い。ISO400だから当然だが。コントラストはやや強いか。やや露出ロー

          【写真を綴る】#03 フィルム選び ② SUPERIA X-TRA400