教師定年を迎えた御所実業ラグビー部・竹田監督との出会いエピソード②
〜これまでのあらすじ〜
U17日本代表候補合宿にて、当時高校2年生だった竹山(パナソニックワイルドナイツ)、吉川(NECグリーンロケッツ)、湯川(リコーブラックラムズ)、菅原(近鉄ライナーズ)、矢澤(東京ガスラグビー部)など、御所実業ラグビー部の彼らと出会い、「御所実にコーチとして来てください!」という彼らの言葉を最後に合宿は終わりました。
合宿の翌日は月曜日。
当時、株式会社クボタの社員だった私は、オフィスで朝の定例朝礼に参加していました。
すると、未登録番号から着信がありました。
そうです、“竹田先生“からの電話だったのです。今でも忘れないあの廊下での電話。
竹田先生
「おはようございます。御所実ラグビー部監督の竹田です。昨日まで、ウチの生徒がお世話になりました。ありがとうございました。ところでね、朝一から吉川や竹山、矢澤やらが体育教官室に来て、『二ノ丸さんを呼んで欲しい!』と言ってきたんや。来月に大阪に試合に行くから、可能なら来れますか?」
二ノ丸
「教え子でもなく、他校出身の私がそんな伝統ある御所実に伺っていいのですか?是非、ご挨拶にお伺いさせて頂きます。」
こんなやりとりだったのを鮮明に覚えています。
そして、忘れもしない7月7日、大阪に試合に来た御所実ラグビー部並びに竹田先生、スタッフの皆様とお会いさせていただきました。
竹山、吉川らとの再会でもありました。
実は、私が高校生の時、母校の啓光学園と御所実は、毎年定期戦をしていました。
私が高校3年生の時は、春の近畿大会でも対戦しており、更に春秋と2回定期戦をしていました。
忘れもしない竹田先生との初めての会話は、
その定期戦で御所実グランドに行かせていただいた際、ウォーミングアップに向かう私に、
「二ノ丸君、小学生みたいな顔して、スクラムハーフからのハイパント、今日は蹴らないでね!」と言ってくださいました。
これが、竹田先生との初めての会話でした。
(ちなみに、当時の御所実のナンバー8、菊谷崇とは同期)
話を戻します。
7月7日の大阪での再会?が起点となり、週末に御所実グランドへ行かせてもらうようになりました。
思い起こすと、U17日本代表合宿で彼らと出会い、選手である彼らからのオファーで関わらせていただけていることに、やはり特別な想いはあります。
竹山には未だに、僕が彼に偉そうにすると、「あ、誰のおかげで御所実コーチになれたん?」と今では敬語もなしに友達として付き合いをしています。笑
上述の通り、彼らが行動を起こし、竹田監督に申し出してくれたことで、今がありますが、皆様にお伝えしたいのは、2点あります。
1点目
彼ら高校生がチームの監督やコーチに、「外部からコーチを呼んで欲しい!」という申し出をできる環境だということ。
竹田先生と選手(生徒)の間には、不必要な壁がなく、自分達が考えたことをきちんと伝えることができる環境が日常から構築されていたということです。
2点目
「なぜ、彼らが先生に突拍子もないリクエストをしたにも関わらず、先生は教え子でも、付き合いもない私にわざわざ連絡頂いたんですか?」と尋ねたことがある。
竹田先生「自分の教え子が、チームを離れた合宿先で出会い、チームに呼んで欲しいとお願いしてきた彼らの気持ちを軽く受け取ることはできなかった。信頼している彼らの申し出だし、その彼らの気持ちを大切にしたかったから。」
と、教えてくださったのである。
感動しましたね。
整理すると、
選手が監督に対して、日常から何でも言える環境であるということ。
選手のリクエストをスルーせずに、きちんと受け止められ、アクションを起こしてくださったこと。
この2点が合ってのことなんですよね。
以外とできないことですよね?
あれから9年もの月日が流れました。
つまり、御所実コーチとして関わらせて頂くようになり、今年で9チーム目になります。
竹田先生は3月末で定年を迎えられ、新たな生活のスタートをきられています。
もちろん、御所実ラグビー部監督は継続。
ラグビー部体制に大きな変わりはありません。
改めて、こうして御所実と繋げてくれた彼ら、そして、御所実から広がり繋がったチームや皆様に改めて感謝すると共に、更に成長し続け、「参謀業」を極めていきたいと思います。
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カスタマイズしたレクチャーです
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【コーチング実績】
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よろしくお願い申し上げます。
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