お寺が持つエンタメ発信地としての可能性
こんにちは!最近オンラインサロンメンバーさんが杉並区の和田堀公園で開催したバーベキューに参加させてもらい、うちの4歳のミックスツインズという最強のウェポンを使い、あっという間にみんなの輪に入ることができた卑怯なリア充、亀岡です。
さて、今日は少し古い資料からの引用になりますが、2017年1月に発売された雑誌「Discover Japan」に掲載された記事、「西野亮廣 高野山へゆく」からの学びを書きたいと思います。
概要
空海が書に残した言葉、涓塵(けんじん)
涓塵とは、涙ほどの、塵ほどの大きさの民衆一人一人の本心のこと。
空海は高野山という場所を聖地にして密教を広めるために、民衆一人ひとりに手紙を書き、飛脚を走らせたと言われてます。自分の信念を普及させるために大スポンサーをつけるのではなく、一人一人の涓塵を集められるように民衆の支持を得る行動を取った。これは現代のクラウドファンディングと同じ手法を1200年以上前に行われていた記録といえる。
今のイチ個人が自分のメディア(SNS)で発信できる【1億総クリエイター1億総オーディエンス】時代に求められる手法は、新しいプロダクトの共犯者をクリエイトするクラウドファンディングが適している。自分が参加したものには愛着が生まれるという感情の原理に基づくと、参加者の増加数イコール購買者の増加数になり、参加者は宣伝者にもなっていくので、購買者の増加数は掛け算で増えることになる。
空海の涓塵思想は未だ時代の最先端を走っていることになる。
西野さんにとっての「面白い」を英訳すると「FUTURE」
「一番面白くありたい」その信念の基テレビタレントから絵本作家に軸足を変えた西野さんが「面白い」を英語で表現すると「FUTURE」。誰も見たことのないもの、だれも知らないものを見たい好奇心こそが「面白い」の正体だと言う。
「面白いっていうのは、未来のことだ」
その未来が明るい結末になるよう建て付けておけば、成功の角度が上がる。
そんな未来を一人で創るのではなくて、「みんなで迎えに行く」。
なんでも揃っているモノやサービスが満たされた時代に、自分の「ココロ」を満たすために、「いま、目の前に当たり前にあるものを、どうデザインすれば“伸び率”を産むことができるか?」を考えれば、未来には可能性しかない。
空海は日本一国宝を残したスーパークリエイター
空海は密教布教のために、元々文章の羅列である宗教の教えをグラフィックデザイン化した「曼陀羅」を開発。さらにそれを3D化した大日如来を製作。さらに身分を問わない私立学校を設立し、言葉で教えを説いた。
自分の伝えたいことを文章、おしゃべり、図解、立体化とありとあらゆる形にして表現し、さらに残したものの多数が国宝になっている稀代のクリエイターである。
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学び
非常に興味深い内容でした。仏教、空海、そしてお寺に対しての知識が全くなかったんだなと改めて認識しました。
今自分の仕事の可能性として、お寺での結婚式「仏前式」の普及を目論んでいます。今日本の結婚式市場にあるステージは、
イエスキリストに誓う「キリスト教式」
大切な人たちを証人としてその人たちに誓いを立てる「人前式」
日本古来の神道思想により八百万の神に報告をする「神前式」
この3つです。
仏前式は現時点でも存在していますが、シェアで言うとほとんど存在しないと同じくらいのものになっています。
日本という国は仏神混在を許容するために、「祝い事は神社」、「死んだ時はお寺」と井う住み分けを長い時間をかけて行ってきました。
しかし、寺が人が亡くなったことを管理する権利を得たことで、その地域の住民台帳を握ることができました(檀家制度ってやつですね)。これはいまだに脈々と引き継がれている文化です。
住民台帳を押さえている寺が、空海の時代に行っていた表現者、クリエイターとしての一面を押し出す存在になったら、寺の存在価値が一変するような地殻変動が起きるはずです。お寺はエンターテイメントの発信地として見世物小屋に意味変できる可能性を感じます。
そしてそれは結婚式というフォーマットで確変を起こせる可能性があると感じています。
仏教が持っている人生観、死生観をこれから夫婦になるふたりに語り、大きな家族、集落としてつながっていく親族たちもその考え方をシェアする場。
キリスト式ではよく使われる、「死が2人を分かつまで 愛し慈しむことを誓いますか?」と言う誓約の問いかけが、仏教ではどう表現されるのか?
死して尚 繋がりを説く思想があるのなら 新しい結婚の誓いを作ることができる。そんなことを気づかせてくれる文章でした。
今水面下で仏前式の意味変プロジェクトを動かしています。
またそう遠くない将来ここで発表させてください。
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追伸
実は先日会社に弊社でお仕事をしてもらっている音楽家の方からメール便が届き、開封してみたら、今回題材にさせていただいたこの本が入ってました。
最近自分が西野さんのコンテンツを追いかけていることをSNSなどで知ってくれて、わざわざ送料をかけて送ってくれたのです。
元々全国各地のプレゼンなどにたくさん協力してくれて、うちの会社が勝負の時にはいつも一緒に戦ってくれる大好きで大切な仲間ですが、最近はコロナによる結婚式、イベントの激減により、我々から普段のお仕事を供給できていない状況で、正直彼女に負い目を感じていました。
そんな中彼女から自分にアクションを起こしてくれて、届けてくれた優しさは、言葉にできないくらいの「あたたかみ」を感じました。
本当にありがとう。僕はこの受けた「あたたかみ」のおかげで今日も頑張れてます。いつか必ずお返しさせてください。
そして、この文章を読んでくださった皆さん、今日もありがとうございました。