杉山智行

クラウドクレジットという貸付型クラウドファンディング・サービスの運営を行うことを通じて…

杉山智行

クラウドクレジットという貸付型クラウドファンディング・サービスの運営を行うことを通じて、伝統的な資本市場、銀行融資に次ぐ、世界でお金を還流させる第三の柱を打ち立てることを目指しています!

マガジン

  • SDGsと社会的インパクト投資

  • クラウドクレジットを支えている金融技術

  • 新興国投資サバイバル・バイブル

  • 新興国プライベート・クレジットの世界

最近の記事

新興国の新型コロナウイルス感染の現状は、多くは日本と同じくらい

世界各国の新型コロナウイルス感染状況は、日本経済新聞社の「新型コロナウイルス感染 世界マップ」をみると海外のサイトにいかなくともデータが載っているので、誰でも知っているものだと思っていたのですが、そうでもないようなので海外の新型コロナウイルス感染状況を簡単にまとめます。 日本は世界で120番目日本全国で新型コロナウイルスの新規感染者数がおさまってきたここ最近、「日本の死亡者数の少なさは特別」、「次は新興国が危ない」という記事が増えてきました。 事実は、日本の人口当たり死亡

    • Withコロナ、Afterコロナ下の新興国ファイナンス

      読者の方もご存知の通り、2020年にはいってから新型コロナウイルスの感染拡大が世界中で社会的、経済的に重大な影響を与えています。 こちらでは、日本でまだまだ情報量の多くないコロナ・ショック下の新興国の状況について纏めています。 新興国の新型コロナウイルス感染の状況新型コロナウイルスの世界中での蔓延が本格化しだした3月中旬以降、当初新興国、特に医療体制が弱いとみられるアフリカ諸国での感染拡大が危惧されました。 (出所:European Centre for Disease

      • (短期的に)伸びる新興国は予測できない

        あと1か月半残っていますが、2019年は「この国に張ったら運用パフォーマンスがよりよくなる、というのを予測するのは無理だな」と感じた1年になりました。 ちょうど2019年の年が明ける頃、インドや東アフリカのケニアという国の通貨がフェア・バリューと比べて若干割高になっていることが新興国界隈では静かに話題になりました。 また、ロシアの米国との政治的関係も引き続き(米国と政治的問題を特に抱えていない国々と比べれば)注視が必要な状況でした。 そのため年始に私は、モンゴルなど経済

        • 新興国のファクトフルネス

          日本の場合、家計はともかく企業部門についてはこの20年間(ともちろんこれからも)、資金をゼロ金利で留保しておくのではなく新興国に直接投資を行うのが正解でしたが、企業経営者はかなり慎重だったのではないでしょうか。 新興国暗黒の20年間の残像慎重だった理由は仕方ない面もあり、新興国暗黒の20年間と呼ばれる1980年代~90年代の光景があまりに悲惨なものだったからです。 1970年代まではそれなりの経済成長を謳歌していたラテンアメリカ諸国が80年代に経済破綻し、それによる社会不

        新興国の新型コロナウイルス感染の現状は、多くは日本と同じくらい

        マガジン

        • SDGsと社会的インパクト投資
          0本
        • クラウドクレジットを支えている金融技術
          1本
        • 新興国投資サバイバル・バイブル
          0本
        • 新興国プライベート・クレジットの世界
          0本

        記事

          クラウドクレジットのファンド管理の姿が垣間みえる書籍を紹介します!

          クラウドクレジットは貸付型クラウドファンディング・サービスの運営を行っているため、貸付に際して審査・管理・回収という3機能を管理する必要があります。 また日本ではなく世界の資金需要者の方に貸付を行っていく中で、日本の投資家の方によりすばらしい投資機会と思って頂けるよう、純投資の機会としてもよりリスク・リターンのプロファイルがいいものになるよう、いわゆるトップダウン・アプローチ(日本、世界や投資先各国のマクロ経済状況をふまえて投資ポートフォリオをチューニングしていく)もファン

          クラウドクレジットのファンド管理の姿が垣間みえる書籍を紹介します!

          「預金バブル」の終わり

          投資メディア「マネクリ」に、もう今の日本では、預金をするよりも投資をした方が日本経済を元気にできますよ、という記事を寄稿させていただきました。 この流れで、こちらでも「預金」というものについて今一度考えてみます。 簡単には気づけない、バブルのありか日本人は「xxはバブルだ」、「xxバブルはそのうち崩壊する」というフレーズが大好きです。 いかに、1990年以降の不動産バブル崩壊が、それを目撃した人にとって衝撃的な出来事だったかを物語っています。 ただし、実際にはたいした

          「預金バブル」の終わり

          結局、円はこれから高くなるのか、それとも安くなるのか

          株式運用の世界では知らない人のいないくらい著名なバークシャー・ハサウェイ社が円建ての債券を発行したことについて、「投資の天才が、中長期的に円が安くなってく(またはもうそれほどの円高にはならない)トレンドにはいったとみた」とみる向きがあるようです。 実際には外貨建てでデット調達を行ったり、大きな海外事業を持っている場合は、為替リスクをヘッジする取引を同時に行っていることも多いので、実は通貨エクスポージャーはほとんど負っていなかった、という可能性もあるのですが、この機会に今一度

          結局、円はこれから高くなるのか、それとも安くなるのか

          BB+以下の世界

          noteをはじめました。 noteではすでにクラウドクレジットのページ上に、クラウドクレジットのお客様へのコメントを掲載するマガジンを持っていますが、こちらのアカウントではより一般的なことを執筆していきます。 今回は、クラウドクレジットもお客様にご提供している、ハイイールドの世界について、ベースとなるコンセプトをご紹介します。 より実像がつかまれてきている、ハイイールド投資ハイイールド投資とは一般に、S&P、FitchやMoody’sといった大手の格付会社による信用格付

          BB+以下の世界