夜の世界は、魅惑的。
3歳の息子と、
5時にお風呂に入る生活をしている私。
そんな私がいろいろあって
コンビニの夜勤のバイトをはじめた。
「大変じゃない?しんどくない?」
ってよく言われるけれど
案外、楽しんでる。
夜の12時からだから
数時間ねてから出勤できて
そんなに眠くないし
週に2日入れば、7万近く稼げるし
子供が熱を出したりしたとき
シフトをかわってもらう心配もないし
廃棄の商品をもらえるので
朝ごはんや昼ごはんに代用したり
なかなかおいしいアルバイトだって
思うのだ。
そしてなりより
久しぶりの「夜」の空気。
透きとおっていて
自由で
なぜか
悪いことをしているような気持ちになる
あのワクワク感。
バイト先までの道のり
自転車をこいで、
夜の香りをかいで、
夜の風を肌に感じると
なぜか胸が高鳴る。
夜の世界は、魅惑的だ。
夜のコンビニはお客さんが少なくて
コーヒーメーカーを洗ったり
掃除をしたりがメインなので
頭を使わなくていい。
頭の中が空いているので
いろんなことを考える。
本来眠っている夜だから
ほんの少し脳みそが
ボンヤリしているからかもしれないけれど
昼間には考えないことを考えたりする。
たとえば
もし「電気」が存在しなくて
部屋の電気や
街の電灯が
存在しなかったら?
と想像したことがある。
太陽の光が届かなくなった瞬間
私もあの人も
存在するあらゆるものが
暗闇に溶けて、消えてしまう。
昼間、
くっきりはっきりと存在していた境界線が
暗闇で視界を失った私たちには
見えなくなってしまう。
すべての境界線が曖昧になってしまう。
それは
「つながる」
ということなのかもしれない。
「1つになる」
ということなのかもしれない。
そしてそのことは
「私がなくなる」ということかもしれないし
「私に戻る」ということかもしれない。
夜が終わるとまた、
すべてのものが「分かれて」
「私」として生きるけれど
夜が来るとまた、
すべてのものが「つながって」
「私」を忘れる眠りにつく。
私はどうしても
「夜の世界」が
原点のような気がしてならない。
昼の世界を楽しんで
夜の世界に戻る。休む。
そんな感覚だ。
電気を手に入れた私たちは
その感覚を限りなく薄く薄くして
生きているけれど
もし電気がない暗闇の世界を
毎日体験するとしたら
そんな感覚を味わわずにはいられないと
思うのだ。
夜の世界には
何か「秘密」があるような気がする。
その秘密を知りたくない私たちは
電気をつけて
その秘密を見ないようにする。
その秘密を完全にあばくことは
生きている間中はできないけれど
それはそれでいい。
秘密は、秘密だから楽しいのだ。
自分のことを包み隠さず話す人よりも
なんだか謎めいている人の方が
色気があって魅惑的なように。
夜には秘密がありそうだけれど
それが何だかわからないからこそ
夜の明るいコンビニで
夜の世界に思いを馳せている
変なコンビニ店員が誕生したのだ。
というわけで
夜の世界は、私にとって魅惑的なのだ。
だから、
仕事に疲れたサラリーマンたちや
心が荒れている思春期の子たちや
寂しい気持ちをもっている大人たちが
人間が生まれつきもっているリズムに
逆らって
夜の世界で遊ぼうとする気持ちは
猛烈に共感できる。
心の奥の奥の方で
夜に戻りたいと
思っているのかもしれないし
朝、起きて
昼間、活動して
夜、眠るという、
人間が逃れることのできない
このリズムを刻ませる
大きな大きな何者かに
ちょっぴり反抗したいのかもしれない。
私だって、たまに思う。
朝起きて、夜眠る。
そのことを
あと何回くりかえすんだろうって。
ご飯を作って、食べて、片付けること。
そのことを
あと何回くりかえすんだろうって。
容赦なくつもるホコリ
放っておいたら汚れていくものたちを
掃除し続けること。
そのことを
あと何回くりかえすんだろうって。
そのことを考えると
なんだかクラクラしてしまうのは
私だけだろうか。
生きることって
なんてめんどくさいことだろうって
主婦になった今、思う。
限りなく続くリズムばかりの世界に
うんざりしたときに
夜の世界は、私を癒やしてくれる。
3歳の息子と過ごす主婦が
週2回、夜の世界に堂々と足を運べる
コンビニ夜勤のアルバイトは
ちょっとだけ、
私の楽しみになりつつある。
夜勤の仕事が楽しみだなんて
変な人だと思われたら嫌だから
このことは
ここだけの秘密にしようと思うけれど。
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