12/6月：胸の内に渦巻く感情には言語化を。

昨日のイベントでは、ギターの弾き語りだけではなく、自分自身の経験や考えを話す場面もあった。

自分自身の経験や考え、感情などを言語化することは難しいものだ。それを表現し相手に伝えるための適切な語彙や話し方が求められるからである。

実は、「言語化」というものは、ある意味で「モデル化」に非常に近いことをやっているとも言える。

私は以前、「モデル化」ということの意味について書いた。

モデル化とは、簡単に言えば「抽象化」である。

複雑な現象を複雑なまま扱うことは難しいから、より本質的な部分だけに着目し、それ以外の重要でない部分について捨象することを意味する。

なぜなら、自分の内部に渦巻く複雑で捉えがたい考えや感情をそっくりそのまま相手に伝えることはできないため、その一部を切り出して、ある概念を意味する言葉に当てはめて表現するしかないからである。

しかしそれでも、自分の考えや感情を言語化できるようになることは大事なことである。言語の力を使うことで、認識が完全に一致することはなくても、その不一致を少しずつ一致するように近づけていくことができるからである。

さて、明日は出張だ。