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税金は本当は気持ちよく払いたいのです。
昨日、政治家に求められる誠実さについて書いた。
こうして「政治」という営みについて考えると、つくづく「政治」を担う人間は評価されづらいよなぁと思ってしまう。
人間が何か仕事をしたとき、その報酬・対価として金銭を得る場合が多いが、「政治」という仕事はそうした直接的な金銭的報酬が発生しづらい仕組みにありそうだと思う。
なぜかというと、ビジネスにおける「需要創出」と相性が悪いように思うからである。
一般に、商売をするときに求められることは、顧客の需要創出である。お客さんが何を求めているのか、その欲求を満たしてあげるような商品やサービスを届けることが商売の本質であり、それができたときに、金銭を介して報酬や対価を得ることができる。そして、それをよりたくさん、大規模で行うことができれば、大きな利益を上げることができるのである。
しかし、「政治」という仕事はどうか?
「政治」という仕事の結果は、往々にして人々の欲求を満たすことにはならない。なぜなら、「政治」という営みそのものが、人間集団を全体としてうまくバランス調整するためにあるものであり、その集団としての決定が個人の欲求と一致することは少ないからである。
だから、人々はそれに関わりたくもないし、知らないふりをしていたいし、やりたいとも思わないだろう。
しかし、人間集団が、集団として皆で幸せに生きていくために、「政治」という営みは確実に必要だ。
だからこそ私は、それを担っている人間へのリスペクトを持つべきだと思っている。そうした本来はほとんど金にならないような仕事を引き受けてやってくれている人たちへの感謝を忘れてはならない。
実際には、我々の支払った税金の一部が、そうした政治を担う人々の給与の一部になっているのだから、社会における税金の仕組みというのは何らおかしくはないのだ。
だから、本来であれば、税金というのは気持ちよく払ってしかるべきだと私は思う。
しかし、その徴収量や比率、その用途については、徹底的に議論がなされなければならない。
今現在の日本社会における税制と実態は、このままで良いのだろうか?
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