尖石(とがりいし)遺跡訪問
長野県茅野市の尖石縄文考古館に行って来ました。
八ヶ岳山麓の縄文遺跡
諏訪盆地の周囲に沿って遺跡が存在しています。当時の諏訪湖はそれだけ広かったのでしょう。(尖石はこの写真の範囲にありません。写真の右(やや下方)に当たります。)
尖石遺跡は、三内丸山遺跡同様、縄文時代中期が中心だったようです。この時期は縄文海進があった温暖な時期で、現在は冷涼な地域ですが、住みやすい気候だったのでしょう。
和田峠など周辺では黒曜石が産出され、色んな地域(関東・東海・北陸・瀬戸内など)の土器も集まっていたようです。
仮面の女神
冒頭の「縄文のビーナス」と共に国宝となっている「仮面の女神」は2000年に発掘されました。
土偶というと安産・子孫繁栄のためというイメージがありますが、これはお墓と考えられる穴から発掘されたそうです。
横から見ると、胴体も脚部も美しいカーブを描いています。
高さ34cm、重さ2.7kg
当時の衣類
カラムシという草から剥いだ皮を用いて復元したとのことです。
縄文土器
アシンメトリーな文様が良い。(あっさりと)
他にも沢山の土器がありました。
広い、緩やかな斜面が続くような場所。皆さんにも当時にタイムスリップしてみて頂きたいです。