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シベリアからモスクワとヘンシンキを経由して東京へ

 3月末から始まった3か月以上続いたシベリアコロナ引きこもり生活にもついに終止符を打ちついに日本に帰った。

ロシアからの便がすべてキャンセル

元々は6月1日のウラジオストク発の飛行機で帰ろうとしていたがキャンセルになった。6月17日、7月1日に変更になっていったが全てキャンセル。5月25日のJALの臨時便を最後に6月は日本行きの飛行機がでることなく先が見えなかった。

ヨーロッパ行きの飛行機も全てキャンセルされておりドイツやフランス経由でも帰れない。

7月からはトルコ航空やカタール航空が始まることになっており、6月中旬に信頼も高く日本人の乗り継ぎが可能というカタール航空を予約していた。

そんな中で6月末に大使館から7月3日にモスクワからヘルシンキ経由東京行きがでるという連絡をくれた。まだカタールがキャンセルになっていなかったから保留していたのだが、7月1日にカタール航空がキャンセルになった連絡がきた。

すぐに判断をしなければならなかったが、前回の臨時便を逃したときに

「次に臨時便がでたら絶対にそれで帰る」

と決めていたからすぐにチケットを買った。臨時便をだすということはまた1か月でる見込みがないともとれるからだ。

チケットは定価

チケットはモスクワからの片道で900€ほど。普段の往復の倍くらいの値段だからかなり高いが貯金してあったおかげで帰れてよかった。

家を引き払う

いつロシアに戻れるかわからないため部屋を引き払うことにしていた。ドイツなら後に入る人を見つけるか3か月前に言わなければ家賃を払わされることになるが、2週間後にでるといっても問題なかったばかりか

「やっぱり明日でます!」

と突然連絡しても「部屋を掃除した写真送って隣人に鍵預ければいいよ」という信じられないほどゆるい対応で助かった。

荷物をすべて兄の家に運び荷造り、掃除までを1日で全部やってさすがに死にそうになったがなんとか終えることができた。

しかも敷金もとられていなかったからなんの心配もなく済んだ。こういう時にロシアのずぼらさに助けられる。

ウランウデ空港へ

不思議な景色を走り空港へ。

止まっていた飛行機は2台だけ。壮大な景色だった。飛行機の乗車率は7割ほどはあり、ほとんどが家族連れの明らかにバカンスに行く人たち。マスクをしないで乗っている人も大勢いた。

S7で6時間半かけてモスクワへ。国内線の粗末な飛行機で長時間の移動は本当に辛く、かなりの疲労感だった。

モスクワの空港ホテルで1泊

国内線のドモジェドヴォから国際線のシェエレメチヴォにタクシーで移動。2時間半もかかりこれもかなり疲れた。時差があるから朝でてついてもまだ朝だ。

パークインホテルに着くと、「booking.comで予約されている場合あちらに見える別のホテルです」と謎のことを言われて200m先のホテルへ。
しかし入ってもエントランスもないし誰もいない。エレベーターをみてようやく2階がレセプションと気が付く。

ホテルの人は一応マスクをしていた。チェックインの時に知り合ったとても親切な日本人の方にウーバーイーツ的なものを一緒に頼んでもらい、ハンバーガーを食べて朝まで寝た。なんとそのハンバーガーをご馳走してくださった…。やっぱり日本人って素晴らしいなと思う。

翌日の昼に空港へ。2時間ほど前に行ってみたが空港は完全に閉じており、ミラノ行きとヘルシンキ行きしか出ていなかった。

人数が少ないのに荷物検査がなぜかものすごく時間がかかり驚く。大荷物で帰国する方々が多かったからチェックインにも時間がかかった。

ロシアの出国審査

普通外国から自分の国に帰る場合の審査は大したことはなく(ドイツだとダルがらみされることはあったが)スルーに近いのだが、今回はとんでもなく時間がかかった。まず自分の列は異常に遅く、何事かと思ったらとても不慣れな検査官のようだった。何度も何度もスキャンしたり、しまいには助っ人を呼んだりしていた。10分以上かかりようやく終わり、当たり前だが謝罪はなく開き直ったように「ありがとう!さようなら!」と言われた。

誰もいないヘルシンキ

ヘルシンキ空港に着くと、本当にほかの乗客はおらず閑散としていた。しかしまたロシアからくると異常なほどの清潔さに感動する。

そして全く同じに見える金髪の白人同士で言葉がまるで通じていないのもなんだか不思議だった。ロシア人は一定年齢以上は学校でドイツ語を勉強しているため英語は話さない。

快適なJAL

定刻通り東京行きが出発した。JALの国際線は初めてだったが、シートもとても快適で、映画もたくさんみられたし機内食もおいしかった。ハーゲンダッツもでて感動的だ。

い9時間半のフライトもほとんど疲れることなく、モスクワにいくよりもずっと楽だった。しかしモスクワで1日休んでおいてよかった。

シベリアの地名「オレクマ」

羽田空港で7時間待機

ここに書いた通りPCR検査をして7時間待ち、陰性証明を受け取り帰った。

両親に迎えにきてもらい、別荘へ。

日本の空は本当にやさしい色で安心した。日本の梅雨の湿気も悪くない。

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