Googleアップデートのせいで使えない認定された新任マーケティング担当がかわいそう
2021年5月ぐらいに、とある企業のWebマーケ担当として転職した知り合いがいるのですが、6月、7月のコアアップデート、リンクスパムアップデートの影響でどうやらその企業のサイト(サービスサイト)の順位が吹っ飛んだようで、なぜか責任追及をされるという事態に陥っていました。
周囲はSEOなんてわからない人たちばかりだった
未だにSEO対策を魔法か何かと思っている古い人種は存在しており、営業畑出身でガッツリやってきた系の50代の社長とかこの傾向にあります。
良いお客さんになることもあるのですが、風向きが悪くなった時はすごく理不尽に詰めてくるので要注意な人たちです。
そして面倒なのが、その会社の構成員はほぼ営業バカで構成されている傾向にあるので(営業の人を馬鹿にしているわけではありません)、味方になってくれる、理解を示してくれる人が皆無という状況になりがちです。
そんな会社に転職した私の知り合いが、今回のGoogleアップデートの被害にあってしまいました。
5月に転職した際は、外注の広告代理店に全てサイト運営を丸投げしている状況だったようなのですが、今後力を入れていきたいということで専任担当を一人採用したという経緯でした。
まず彼が最初に取り組んだのが、情報収集です。今までどんな施策をやっていて、どうしてその順位にあるのかなどを把握する必要があったので、個人的なサイト分析と代理店に対するヒアリングを実施。それで5月が終わります。
そして、6月、7月と施策をおこなっていきますが、7月のアップデートで一気に順位が死んだようです。
※具体的にどんな施策をしていたのかは不明ですが、彼自身はまずは記事のリライトから始めたようでした。
何もしてないのに自分のせいにされる
基本的にアップデートで順位が落ちるときは、過去の行いが悪かった(もしくは過去評価されていた指標が重要視されなくなる)ということなので、転職してきて1か月かそこらで自分のせいにされてはたまったものではありません。
ただ、何も知識が無い人からすると、丁度順位が落ちるタイミングで新しいやつが入って来た、ということで、そいつが悪い、という風になりがちなのです。
マーケティング部みたいなものが存在していて機能していればこうした事態は当然避けられますが、一人目のマーケ担当とかで入社してしまった際にそのタイミングで良くないことが起こると、かなり面倒です。
SEOの知識が無い人にGoogleアップデートの影響です、なんて言ってもわかってくれないことも多い(これはコンサルでやっててもたまにある)ですし、その後の対策アクションとか練っても信用され難いです。
かなり面倒な状況と言えるでしょう。
コミュニケーションスキルが低いだけじゃないの?
ちゃんと説明して話せばわかってくれるでしょ?と思う方もいるかと思います。
実際、わかってくれる人も多いです。
でも、分かってくれない人も多いです。正確にいうと、聞く耳を一切持たない、持ってくれないケースも多いです。
本当にわかってくれていないのかどうかはわからないのですが、誰かのせいにしておいた方が楽、というのがあるようで、新しく来たやつが使えない奴だった、ということにしておいた方が社内的にも楽であり、そのように持っていくケースもありそうでした。
実際に順位が落ちることで集客に影響が出るので営業部隊の人たちは大変になってしまいます。なので、あいつが使えないからこうなっちゃったんだけど、まあみんな頑張ってよ、カバーしていこう、という流れにしておいた方が現場の人間を働かせやすいのでしょう。
今のはあくまで陳腐な創造の一つですが、いずれにしても、理不尽な状況に追い込まれることは結構あります。
逆にラッキーなことも有る
何もしてないのにコアアップデートの影響で順位が爆上がりし、使えるやつ認定されることもあります。
良いこともあれば悪いことも有る、それがWebマーケティングの仕事の良いところでもあり、いいかげんなところでもあります。
運も実力のうちか
運も実力のうちだと思っていますし、運命というか相性みたいなものもあるのかなと思っています。
不思議と相性の良い会社との仕事は不運は起きにくいです。
逆に理念やそりが合わない会社との仕事はどんなに練り込んでもうまくいかないこともしばしばです。
今回のケースでは、そもそも入社する会社選定を間違えた(見る目が無い)と言えるので、必ずしも運が悪かったとは言えないかなと思っていますが、まあ運も実力のうちだと割り切ってやりきるなり辞めるなりするしかないのかなと思いました。
まあほんと運良くいきたいですね。