7つの習慣⑧第6の習慣
第6の習慣「シナジーを創り出す」
シナジーとは、「相乗効果」のこと。人間の4つの能力、Win-Winの精神、共感による傾聴のスキルによって最高のシナジーを創り出すことができる。そうすることで、考えてもみなかった新しい道が拓ける。
1+1=2ではなく、1+1=3、4、・・・が相乗効果つまりシナジーとなる。これを人間関係に応用するのは簡単ではない。
シナジーを創り出すコミュニケーション
他者とのコミュニケーションが相乗効果に展開すると、可能性や選択肢を受け入れ新しい自由な発想が出てくるようになる。
【ビジネスでのシナジー】
人は、1度でも本物のシナジーを経験すると、それ以前の自分に戻ることはない。ここで、著者であるコヴィー氏が体験したシナジーを紹介しよう。
”会議の場面でシナジーの力が解き放たれると、例年のお決まりのパターンがきれいに消えてなくなり、会議が熱気に包まれる。1人ひとりが心を開いて、発言を熱心に聴き、受け止める。そこに、新しい洞察が加わり、それまで思ってもみなかった選択肢が次々と出てくる。会議が終わるころには、会社が直面する重要な課題を全員が、全く新しい視点から理解していた。”
シナジーとコミュニケーション
心を開いたコミュニケーションが生み出すものには、驚くべきものがある。
シナジーは、大きな成果、意味のある進歩につながる。だから、リスクを負ってでもシナジーを起こす努力はする価値がある。
第3の案を探す
例:家族間にて
夫・子供:キャンプと釣りに行きたい
妻:母親の見舞いに行きたい
1、別行動・・・子供たちが両親の気持ちを感じ、楽しめない。
2、どちらか妥協・・・夫or妻が罪悪感を感じる。
両者の違いが2人の間に溝をつくって引き離す。しかし、その違いがあってこそ2人がもっと近づき、絆を強くすることができる。そのためには、
・高い信頼口座の残高
・Win-Winを考える姿勢
・まず、相手を理解しようとする姿勢
が必要である。
夫・・・母親に会いたいという気持ちを深く理解する。
妻・・・家族で旅行し子供たちに一生の思い出にしてあげたいという夫の気持ちを理解する。
【第3の案】
Ⅰ.近日中に家事を夫と子供でやり、妻を先に母親に会わせる。
Ⅱ.母親家の近くのキャンプ場を探す。
ネガティブなシナジー
白か黒かの二者択一でしか考えられない人は、第3の案に到達するのは難しい。人はどれほど無駄なことにエネルギーを使っているだろう。
自分のものの見方には限界があると自覚すること。
➝違うものを持つ人他者と接し、知識が深まり、現実を理解できる。
2人の意見が全く同じなら、1人は不要!
違う意見だからこそ話してみたい。その違いが大切。