【書評】世界一流のエンジニアは何を考えて仕事しているのか?
こんにちは!友為です。
今回は「世界一流のエンジニアは何を考えて仕事をしているのか?」というテーマで『世界一流エンジニア思考法』を紹介します。
この本の著者牛尾剛さんは44歳のときにマイクロソフトに入社し、自分は三流と自称しています。周りの世界一流のエンジニアと仕事する中で学んだ生産性が上がる考え方を解説しています。
この本で感じたことは、付加価値の捉え方が日本と全く違うなということです。そして付加価値の捉え方が全く違うので、仕事のやり方も全くことなります。
日本では早く提供すること自体を付加価値と捉えている慣習があるなと思いました。私の企業でもそのような風潮があります。そうすると、当然何かしら支障が出てきます。企業の売上や新規受注の確保という安心感は得られるかもしれませんが、そのために自分の時間が犠牲になります。また、何かしらその商品に欠陥が見つかる可能性が高くなります。欠陥が見つかると、お客様からクレームが入るので、CSが下がります。それを修復するのに時間を要します。
結局そうなると、ESとCSは下がるし、完成品が出てくるのは遅れるし、本末転倒になりかねないです。
ただ、マイクロソフトではその開発したもの、世の中に出てきたもののビジネスインパクトは何か?ということに焦点が置かれています。そして、その付加価値を提供するために最も効率良く仕事を進めるにはどうすれば良いのか?どのような考え方が重要なのか?というのが本質にあるのです。もし、そのようなビジネスインパクトに欠損が出るとなると、納期や時期を調整し、そのインパクトを出せるようにしっかりと準備していけばいいのです。
私自身、納期を調整すればいいという話はハンマーでガツンと殴られたぐらい衝撃でした。やはり納期をずらすとお客様に迷惑がかかる、自分の評価が下がるというのが頭の片隅にあったからだと思います。
しかし、改めて思うと、その付加価値や目指すものがしっかりと社内で共有がなされている必要があるなと思います。それは自分がやる仕事の当事者意識にも関わります。上司からの指示だからという理由で仕事をしていては、付加価値は一切生まれませんし、その仕事は別にあなたでなくても良いと思います。この仕事は社会や顧客に対して、どのくらいの付加価値を生むのか?を淀みなく説明することができるかどうか?が重要です。
この本をよんで改めて、自分の仕事の付加価値やビジネスインパクトが何か?を説明できるレベルで責任を全うしようと感じました。そして、もっと楽しく仕事ができるように、努力を積み重ねていけたらと思います。
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