猫が世界から消えたなら
タイトルで内容が予想できない、という理由で映画を見た。
主人公に脳腫瘍が見つかり、余命が短いという衝撃的な導入から始まった。主人公は20代前半。
そして家に帰ると、もう一人の自分が椅子に座って出迎える。彼は何かを世界から消す代わりに寿命を1日伸ばせる、と話す。
そして、最初に消えるのは電話。消すまでに猶予があるから、最後に掛けたい人に電話しろよと言われ掛けたのは元カノだった。
こんな流れが続く。電話の次は、映画、時計、最後に猫。
結果的にもう一人の自分の正体も「死を受け入れなかった自分」ということが判明する。
自分がこの世から消えても世界は何も変わらない、と劇中で話していた。殆どの人が一度は考える事だろうと思う。
でも、その続きの自分が消えても世界は変わらないけど、誤差はある。その誤差が自分がいた証なんじゃないか。と言われて心が軽くなった気がした。