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デジタルで変わった生活の9割、残りの1割
今回は、業務のデジタル化・効率化を20年以上も支援してきたウイングアーク1stさん後援の投稿企画「 #デジタルで変わったこと 」をテーマにしたエントリです。
一言で言えば、わたしの場合は、断然、生きやすくなりました。
デジタル化が進んだことで、わたしは生活の9割が変わりました。そして、残りの1割をより愛おしく感じるようになりました。
その過程や詳細に触れていきたいと思います。
きっかけは、通勤中のスマートフォン
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スマートフォンの登場で、わたしの人生は劇的に変わりました。と、言いたいところなのですが、スマートフォンを手にしたわたしがしていたことは、当時大流行していた位置を入れ替えるタイプのパズルゲーム(竜の名前がつくアレです)ばかり。
人生が大きく変わるのは、もう少し後の話でした。
ふと思ったのは、通勤時間。満員電車に揺られる苦痛で、しかも、結構長い時間を「少しでも有効に使えないか」と思ったことでした。
最初に始めたのはFX取引。ドキドキしっぱなしでしたが、元手となる資金があまりなく、ちょっと触ったくらいで本格的にのめり込むには至りませんでした。
しかし、ここでちょっとしたひらめきがありました。
FX取引って気になっている人が多いけど、FXをはじめる前の自分のように、「実際よくわからないし、何か怖い」って思っている人は一定いるのではと思ったこと。
そして、前々から漠然と思っていた、文章に多少の覚えのある自分として、自分の文章をお金にする方法はないかということです。
2つの”進化”がわたしの世界を変えてくれた
そして、いよいよ、自分の文章をお金にする方法に出会います。
これには、2つの進化が関係していました。
1つ目の進化は、「クラウドソーシング」と呼ばれる、アウトソーシングのプラットフォーム。ロゴデザインやシステム構築などの専門的なものから、初心者歓迎のデータ入力など、幅広い募集が掲載されています。
この存在は、今後の人生を大きく変えてくれました。
場所を問わず、自分で時間を組み立てられる仕事が多く、これこそわたしが求めていた働き方でした。
その後、こうしたプラットフォームで実績を積み、個人事業主として独立するに至ります。
もう1つの進化が、スマートフォンのドキュメント作成アプリで出来る機能が大幅に向上したことです。
通勤の頻度や時間が変わった今となっては、スマートフォンで原稿を作ることはあまりありません。
ただ、10年ほど前に、編集や装飾、文字カウントやコメントなど、納品までのやり取りで使用する機能がスマートフォンで出来るようになったことで、通勤時間も原稿に携わる時間に変えることができました。
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仕事の変化ー営業職からライターへー
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副業で始めたWebライティングを軸に、個人事業主として独立しました。
コロナ禍の数年前頃の時期です。自分がやりたい仕事はPC一つあればできるのに、なぜ出社が必要なんだろう。そんな風に考えていました。
また、正直に言うと、営業として安定した成績を出せているわけでもありませんでした。
自分の文章で、センスで勝負する仕事がしたい。そして、それはPC一つで完結できる。だからこそ、場所も時間も選ばなくていい。
もちろん、内容や状況によっては、直接顔を合わせて打合せするケースもあります。
しかし、状況に合わせて選択肢を持てるようになったこと。これが最大のメリットであり、人生の幸福度が上がっていることを実感できた瞬間でした。
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生活の変化ー子どもたちとの時間ー
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出社・出勤というものが絶対的なものから外れたことで、拠点となる家の場所も判断基準が変わります。
都心へのアクセスを多少犠牲にしても、部屋数や子どもたちの学校、周りの自然なども考慮できるようになりました。
結果的に、バスの送り迎えや子どもたちの運動会、親子イベントなどにも無理なく参加できるようになりました。幼稚園の先生方からも覚えてもらうようになり、一番下の子の卒業式では言葉に詰まり、園長先生に伝えたかったたくさんの言葉を外に出すことが出来ませんでした。
セミナーなども行う自分として、用意してた言葉を口にできなかったのは、初めての経験です。
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もっと愛おしくなった、残った1割
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デジタルで変わったことを中心に紹介してきましたが、残った1割の変わらなかったことについても触れたいと思います。
しかし、よく考えてみると、「よりポジティブになれた」という点では、これもデジタルで変わったことなのかもしれません。
それは、アナログです。
わたしの仕事も、個人的な活動も、ほとんどがPCでの作業です。しかし、だからこそ、大切にしているのが、手書きの時間です。
万年筆に挑戦し、用紙も少しいいものにして内省する習慣を始めました。休職を機に始めた3年日誌も、紙質や見た目などにかなりこだわったものにしています。
お気に入りの文庫を読むブックカバーや栞、ジャズが似合う喫茶店、食器や照明・空間にも気遣いが読み取れるダイニングバー、美術館へ行ってアートに触れること、あの空間。
20代の頃には「ただのかっこつけ」と斜に構えていましたが、メンタルで体調を崩した今、改めて痛感したのは、自分が好きなもの、心地いいものを大切にするという感覚でした。
そして、それは五感を使って、噛み締める幸せです。
とは言え、相変わらずスケジュール管理は、家族や職場と共有しているデジタルカレンダーですし、紙の新聞は読まなくなってから大分と月日が経ちました。
ただ、わたしたちは、確実に選択肢を持つことが出来るようになったのは確かです。
きっとわたしが、ずっとモヤモヤしていたのは、選択肢がないことに悲観し、能動的になれない自分を追い詰めていたのだと思います。
今は、何かを始めようと思えば、動画で調べればある程度のことは、時にはプロの方が丁寧に解説しています。それは、ある種”競争”という意味では残酷な側面もあるかもしれません。
ですが、選択肢をどう使うかは自分次第。画一的なレールや”型”のようなものが外れて、心からやりたいことに挑戦し、自分が所属したい必ずしも大きいとは限らないコミュニティで前向きに生きていけること。
これを後押ししてくれたことが、デジタルで変わったことの最大のものなのかもしれません。
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