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ぼくはロックでアートで、ちょっとセンチメンタル|アートという生き方

今回は、いつもとは違った視点でアートについて語っていきたいと思います。

きっかけは、岡田斗司夫さんとキンコン西野さんの対談動画。「芸人」というのは職業ではなく生き方なんだと思うと説明した際に、「ロック」は音楽のジャンルであるとともに生き方だというお話に岡田さんが腹落ちしていました。

似た文脈だと、「経営者」も役職というよりは人種だと思っているので、この考え方に近いかなと思っています。
そして、同じ考え方で「アートも生き方」と考えたほうが、自分のなかでしっくりきたというお話をシェアさせてもらえればと思います。

ちなみに、タイトルは原田マハさんと同じく、生き方に影響を与えたレベルで大好きなブレイディみかこさんのベストセラーに乗っからせていただきました!

サイン入りの新書と文庫の「2」

1.「カッコよさ」を求めて

中二病的な発想をずっと持ち続けていると言われてしまうとそれまでなのですが、わたしは「カッコよさ」を自身の行動の基準にしていました。

そこにはよくある「モテたい」も含まれているのですが、最初からモテ路線に一種の諦めを持っていたわたしは、本命のコからただ一つのチョコをもらえればいいという謎の硬派スタイルだったので、モテよりも自身が納得するかが基準でした。

*とは言え、それは同時に歪んだモノを生み出してしまった話は↓のnoteでまとめています。
久しぶりに、頭を殴られたような衝撃【はるさんのnoteを読んで】

ボーリングは「カッコよくない」という理由で、ビリヤードやダーツのほうを好みました(ただボーリングが下手なだけ)。
万年筆や手帳、文具店の世界に憧れがあったのも、この「カッコいい」という感覚の延長だったような気がします。

自分のなかの行動の基準として「カッコいいかどうか」というのは、どちらの選択のほうが自分として胸を張れるかということと同義でした。
長年「カッコつけ」とか「気取っている」と、自分自身でもどこか斜に構えていたこの基準に対して、解像度が徐々に高まっていきます。

2.「生き方」としてのカッコよさ

古典のなかに出てくる生き方、著名人の生き方、経営者としての考え方を本などで読んでいく内に、いよいよ明確になっていきます。
わたしは、マーケティング思考と出会ったことにより「どう見られるか」も気にするようになりましたが、本質的には自分が納得するものを追求し続ける探求者側です。

やはり、モテ=人からどう見られるかよりも、自分自身が納得できる「カッコよさ」を求めていることに気づいていきました。
そこで、出逢ったのがアートです。

わたしは、アート作品を見る目はまだまだ勉強中ですが、わたしがアートに惹かれたのはその背景であり、アーティストが表現したかったもの、戦っているものに心を動かされました。

▽この辺りの経緯は、こちらのnoteに詳しくまとめています。

そういう意味では、ロックを通ってきた方が「(その生き方)ロックだねぇ」と言われてうれしいように、わたしにとってはそれを表す言葉は「アート」、既存の体制や様式に異を唱える(もっと適したやり方がある)と前衛的な姿勢そのものでした。

ロクに就職活動をせず、営業職以外を考えずに家族がいながらも転職を繰り返したときも、子どもが生まれたばかりで個人事業主として独立したときも、灯火として本格的に活動を再始動しようとしていたときも、そこには「アートかどうか」「自分に胸を張れるかどうか」を基準にしてきました。

そこで、わたしがクリエイター気質の方に、改めて声を大にして届けたいのは、その生き方がアートであり、ロックなのだと。そして、そこにトコトン突き進んでいこうという話です。
とは言え、それは青臭い理想だけでは届きません。認められるものも作る必要があります。しかし、それを探求するためなら、セーフティゾーンを確保する方法はもっと色々あっていいのではないかと思うのです。

よく好きなことで食べていくべきか、それはイケないとか色々あると思いますが、正直食べていくことは必要なので、それはそれとして確保できればそれでいいのではないかというのがわたしの意見です。
ちょっとこれだけ聞くと乱暴に聞こえると思うので、もう少し補足しますね。

3.セーフティゾーンを何の収入で守るか

つまり、「好きなことで生計を立てるのかどうか」と考えるから苦しくなりやすいのであって、「生計を立てることは何でやるのか」という視点で考えた際にわたしはラクになりました。

とは言え、適応障害になったくらいなので、わたしも「センチメンタル」ではあります。しかし、本当にやりたいことがカチっと定まったとき、今まで以上に生計を立てる手段にはこだわらなくなりました

もちろん、そのなかでもこれはやらないとか、こういうやり方はやらないというのは決めていますが、それでも今までだったらあまり手を出さないような仕事もスポットの仕事としては必要とか、毎月の仕事としては大きいなど、より柔軟に考えることができました。

最終的には、わたしも自身のやりたいことだけで生計を立てたいとは思っていますが、それは段階的なものなので、いきなり自分のやりたいことだけで生計を立てるのはハードモードになりやすいと思います。
当然、いきなり起業してうまく行っている方も多いと思いますが、そこには助走期間だったり、セーフティゾーンをある程度確保したなかで挑戦し続けている姿があったりもします。

本当にやりたいことは、生きている間に形を成せないかもしれない。
出せたとしても、評価されないかもしれない。

わたしが腹落ちしたこと

そう思ったとき、悲しいことではありますが、救われました。
わたしが成したいのはそれを追い求めることで、アウトプットを作品として「出す」という成果でもなく、それが受け入れられる「評価」でもないことに気づけたのです。
*とは言え、出せたほうがうれしいですし、評価されればもっとうれしいのでそこも追いかけますが、本質が何か自分のなかで捉えることができた瞬間でした。


あなたのモヤモヤに、少しでも参考になればうれしいです。


今回のトップ画像は、イラストのイメージがぴったりだったので、msyさんのイラストを使わせていただきました!

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灯火 @カタチ・ヅクル「リ・キュレーター」
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