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【メモ】中華のルーツーーーー黄帝軒轅の末裔

台湾の馬英九(前総統)閣下は、2023年に訪中した際に孫文廟にて

「台湾海峡の両岸の人々は中華民族であり、炎帝および黄帝の子孫だ」

と発言した。
…中華人民共和国(大陸中国)と台湾(中華民国)には双方共に元来の先住民・他民族がいるが…というのは一旦おく(本題から逸れるので)

かつて、日本は明治維新後に「百人を超える天皇を家長として、国民はみなその血縁である」という「天皇を宗家」とする考えがあった。
この説に従えば、天照大御神の子孫たる瓊瓊杵尊および初代の神武天皇は「日本民族の祖」ということになる。

中華では、始まりの神話によれば洪水を経て三皇が統治していた。三皇のひとり、神農の子孫である炎帝氏がまず覇権を握るも、諸説あって涿鹿の戦い(あったとするなら紀元前2500年頃)を経て、中華平原の覇権を黄帝軒轅に渡すことになった

先程の馬英九閣下の発言は、中華十億余の人々はこの炎帝と黄帝の子孫である=ルーツにあることを示す言葉のひとつだ。

例えば、史上初めて〈皇帝〉となった秦の始皇帝(嬴政)は、黄帝軒轅の孫・顓頊(五帝のひとり)の系譜であると主張した。

また、次いで漢の劉邦は、黄帝軒轅の玄孫にあたる堯(五帝のひとり)の系譜を主張している。

日本の記録では応神天皇・仁徳天皇の治世に、始皇帝の子孫という弓月君がやってきた。続いて、漢の霊帝の子孫という阿知使主もやってきた。

弓月君の子孫は主に秦氏となり、その一族が四国にきて長宗我部氏になったともいわれる。
一方、阿知使主の子孫は東漢氏となり、そこから坂上氏に繋がって、坂上田村麻呂らを輩出する。

Twitterでも話したが、ある中国人たちと居合わせて飲んでいた時に、少し気まずい空気だった。
しかし、「私の祖母の先祖は坂上田村麻呂といい、遡ればその先祖は中国大陸から来た。彼も黄帝軒轅の血筋であり、あなた方とは血を分け合っている」と話したら、歴史の話とかで色々盛り上がって仲良くなれた。

旧約聖書でも、アダムとイヴ以降、土師の時代に至るまで色んな人物が登場し、「○○○人の祖先となった」などと書かれていたりする。

まあ、神話とは起源を含むものである。

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