【旧王室】ブラジル皇太弟、危篤
日本時間で今朝、急報がもたらされた。
ブラジル帝室広報は、当主ドン・ベルトランド皇子の弟で後継者である、74歳で入院中のドン・アントニオ皇子(名目上の皇太弟)が危篤状態にあると発表した。
皇子は元々呼吸器が弱かったが、数年前の新型コロナウイルス罹患後は更に悪化しており、7月6日にご入院された。
現在、既に皇子は呼吸不全に陥っている。
ドン・アントニオ皇子に有事があった場合、貴賤結婚を今でも厳しく守るブラジル帝室の男子成員はその息子グラン・パラ公と当主2人のみになる。
当主ベルトランド殿下と弟アントニオ殿下は8人の男兄弟だったが、うちベルトランド殿下を含む2人が未婚であり、条件を満たす結婚をしたのはアントニオ皇子だけであった。
ドン・アントニオ皇子は既に4ヶ月も入院されており、息子グラン・パラ公は38歳になるが貴賤結婚できないため未婚。
ブラジル帝室は(貴賤結婚した家系ペトロポリス系統もあるが)ヴァソラウス系統としては、このまま断絶するとベルギー貴族リーニュ家との二重結婚(アントニオ皇子とリーニュ公女クリスティーヌおよびリーニュ公ミシェルとエレオノーラ皇女)に従い、名目上の帝位は向こうに渡る。
夕方の報道。続報。
呼吸不全に陥っている名目上のブラジル皇太弟ドン・アントニオ殿下は、危篤のためカトリック教徒が最期の際に受ける伝統的な「終油の秘跡」をお受けになられた。
兄の当主ドン・ベルトランド殿下(83)も最近手術を受けるなど健康状態が悪化しており、唯一の次世代であるアントニオ皇子の次男ハファエル殿下は38歳で未婚である。
(長男のペトロ殿下は2009年に墜落事故死した)
ハファエル殿下が相続した場合、その次期継承者(名目上の皇太子)は親世代の二重結婚の規約に従ってベルギー貴族のリーニュ公子アンリ殿下に渡る。
もちろんこれは暫定的であり、ハファエル殿下が「正当な結婚」で子供が生まれれば戻る。
しかしハファエル殿下が「貴賤結婚」をした場合、直ちに継承権は失われ、王朝交代となってリーニュ公子アンリ殿下が「名目上のブラジル皇帝エンリケ1世」となる。