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デザイナーの僕が40歳からメンズコスメのD2C事業を始める話③ 〜ブランド編〜

はじめに

こんにちは佐々木です。2020年夏より、新規事業としてメンズコスメのD2Cブランドを立ち上げるまでの道のりをnoteに綴っています。

前回は、課題やコンセプトを元にどのようにプロダクトをつくっていったかを話しました。3回目である今回はいよいよ完結編、世界観やトーン、デザイン、果たしてどんなブランドになったのかを、一足早く公開します。

前回までのnoteはこちらをご覧ください

デザイナーの僕が40歳からメンズコスメのD2C事業を始める話①
〜コンセプト編〜


デザイナーの僕が40歳からメンズコスメのD2C事業を始める話②
〜プロダクト編〜

“ワークツール”なスキンケアブランドの名前

目指したのは、“ワークツール”としてのスキンケア。仕事とプライベートの境界を超えて忙しく活躍している”ハードワーカー”が没頭できる時間を1秒でも多く創出し、対人コミュニケーションのパフォーマンスを上げていく。そんなことを目指すスキンケアブランドをつくりたい。

商品開発と並行しながら、まずはブランド名の開発に着手しました。スタートアップのスローガンづくりでおなじみの弊社のコピーライター田村大輔を交え、連日検討する日々。最初、方向性の選択肢は大きく2つありました。

①対象者(ターゲット)を想起させる名前
②このプロダクトがもたらす機能や価値を想起させる名前

①に関しては早い段階で消えました。対象者がハードワーカーゆえに、どうしてもタフでハードで熱血的な印象になってしまい、ワークツールとしての賢さ・スマートさが出せません。
残る②で、候補を出し、少しずつ絞っていきました。ユニークなもの、気の利いたもの、インパクトがあるもの...。考える中で、このブランドはメンズスキンケア市場で新しい選択肢をつくりだす使命を背負わせたいという想いを再認識し、いわゆる膝を打ったようなネーミングではなく、普遍的な名称を追求しました。

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ネーミングの候補案の一部

シンプルにプロダクトの機能的価値を落とし込んでいくと、「LESS」や「NONE」にいきつきます。けれど、改めてこう考えました。
作り手として、そしてユーザーとして考えたときに、このブランドは何者なのか?僕たちは”ツール”だと思っています。ただ、それだとイマイチ心が揺さぶられない。それ以上に、仕事のパフォーマンスを上げたい人にとっての強力な武器になることを目指したい。そう再確認し、上記の候補からさらに絞り込み、議論に議論を重ねた結果、

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ブランド名とタグライン

ブランド名は『LOGIC』に決めました。
...と、言いつつも最終的には響きやフィーリングとしてビビっときてしまい決断しました。

ハードワーカーがスマートに使いこなすパッケージ

メンズスキンケアの市場を見渡してみると、黒やグレーのパッケージが圧倒的に多い。理由はいろいろあると思いますが、大きく2つだと考えています。1つめは、女性用との明らかな区別。特にスキンケアは女性用だけだったブランドにメンズラインを後で追加したものが多く、差をつけるためにおのずと無彩色や暗い色になる傾向があります。2つめは男性の嗜好性。車や時計、家電製品をとっても、黒やグレーなどが選ばれがちです。

黒やグレーという色は、僕から見ても、確かに男らしいシャープでソリッドな印象を持ちます。”ハードワーカー”が黒いギアを使うことをイメージすると、どうも、力みというかストイックというか、世の中が描くところの"デキる男”過ぎるきらいを感じます。一方で、今のスタートアップの起業家や、一線で活躍しているビジネスリーダーを見ていると、もうすこし肩肘張っていないというか、よりスマートでカジュアルな第一印象の人が多いと感じます。今回はそんな人たちの手元にフィットするようなデザインを目指しました。

デザインのコンセプトは「明朗快活なワークツール」。ハードワーキングをもっとポジティブに、肩の力を入れすぎないように捉えていく。例えば、皆さんのビジネスのライフラインと言ってもいい、slackやzoom。ロゴやUIデザインをとっても、ストイックさや、威厳は感じられないかと思います。また、サービスの細部にしても、どこか働き方のQOLを配慮している姿勢を感じるのではないでしょうか?僕たち『LOGIC』もそのようなプロダクトの思想に共感し、忙しさを「楽しむ」ような気持ちにさせるパッケージデザインにこだわりました。以下、デザイン完成までの道のりです。

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ラフデザインの検証。機能性を落とし込もうとすると無機質なデザインになりがちなので、シンプルながらも明朗快活な体温を感じることを意識した。

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カラーの検証。威厳やハードさを感じさせず、中身をぱっと理解できるようなカラーリングにこだわった。

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できあがった『LOGIC』のパッケージデザイン
(左:泡洗顔 右:ミスト化粧水)

商品と同じスピード感を狙ったキービジュアル

ブランドと姿勢とプロダクトの特徴を伝えるために不可欠なキービジュアル。決まるまでの苦悩の道のりを...と言いたいところですが、実は、商品をつくっている最中に瞬間的に浮かびました。

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当時のラフスケッチ(左:泡洗顔 右:ミスト化粧水)

洗顔は泡が、化粧水は水のかたまりが、一気に顔にぶつかる。「わずらわしさ」から解放することを端的に伝えるビジュアルになることが狙いです。そして、化粧品のビジュアルなのに顔をださないことで、『LOGIC』が持つプロダクトの提供価値を際立たせています。

このアイデアですが、いつだか知人の女性が「あーあ、化粧面倒臭いなあ〜顔全体にペタっと貼ったら化粧終わり!みたいなものあったらいいのに...」と言ってたことを、ふと思い出したことがきっかけで浮かびました。『LOGIC』もまさに、パっとやってスキンケア終わり!を目指したプロダクトです。

さて、アイデアは思いついたものの、最大の難関は、

こ、これ、どうやって撮ればいいんだ!!??

でした。僕が最も頼りにしているフォトグラファー吉田明広さんに相談したところ、幸運にも、彼の撮り続けている作品の手法を活用し、何度もテスト撮影を重ねたことで実現しました。
(ビジュアルメイキングの話は次の機会にnoteにします、お楽しみに!)

とにかく半端なく大変で楽しい撮影だったのですが、
完成したキービジュアルはこちらです。

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このビジュアルをオンラインで、街で見かけたら、どうか『LOGIC』のことを思い出してください!

ポジティブなハードワーカーを応援したい

ブランドのネーミング、パッケージ、キービジュアルを紹介してきましたが、最後に伝えたいことがあります。『LOGIC』のブランドづくりにおいての土台としてあるのが、夢中になって忙しく働く行為や人をポジティブに捉えたいという想いです。

昨今、忙しく働くとことがネガティブに扱われるようになってきました。もちろん、望まない、押し付けられた忙しさは避けるべきですし、決して長時間労働を肯定するつもりはありません。しかし、高い目標や志を持ち夢中になって働いている人は、みな忙しい。そんな方々のパフォーマンスの向上を陰ながら支えるのが『LOGIC』の使命だと考えています。

その使命を乗せて、さまざまなプロダクトを展開予定です。
まずは「泡洗顔」と「ミスト化粧水」でお会いしましょう!

6月4日(木)Makuakeにてクラウドファンディング開始!

3回に渡って綴ってまいりましたが、8月の『LOGIC』の本発売に先駆けて、6月4日(木)13:00よりMakuakeにて先行予約を開始します。一足早く『LOGIC』を体験したい方、そして共にプロダクトのアップデートに参加したい方、ぜひこの機会に応援購入をよろしくお願いいたします!

プロジェクトページ(6/4 13:00解禁)
https://www.makuake.com/project/logic/


また、公式twitterも開始して、発売に向けて情報を発信していきます。
ぜひ、フォローよろしくお願いします!
https://twitter.com/logic__tokyo


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