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アイデンティティの構築をする「思春期」
思春期に構築する「アイデンティティ」について、10月に読書会を開きました。
自分という人間の、個性や特性を問う時期です。
『ひとことでいえば、「自分を知る」ということ』
『自分というものはこういう人間だということを、とても強く実感することが思春期の課題です。』
思春期の理解ために、乳幼児期・児童期の流れを簡単におさらい
乳児期に育てた基本的信頼と安心感を持って、幼児期に行く。
→安心して幼児同士でやり取りをし、その中で自己コントロールが身につく。
基本的信頼と安心感と自己コントロールを持って、児童期に行く。
→安心してたくさんの児童同士で遊んで話すという蓄積をする。質は問わない。
そのたくさんの蓄積を持って、思春期に行きます。
エリクソンは「自分を主観的に見ているうちはアイデンティティはできません。自分を客観的に見つめること。思春期、青年期はそういうことがとても重要な発達課題になります」といいました。
では、思春期のアイデンティティはどのようにして育つのでしょうか。エリクソンは、「価値観を共有できる友達を持つことだ」といいました。
このアイデンティティを持って次の成人期に行き、確立された個同士で親密性を育てます。またこれがあって、成人期の職業選択に移っていけます。
私は発達と学習を分けて考えたいと思っていて、それは発達あっての学習だからです。発達にしろ学習にしろ、その環境を準備する大人たちの安心感のためにも、私はこの読書会を始めました。
福音館書店「子どもへのまなざし」シリーズ(佐々木正美)を教材とし、なかでも柱となるエリクソン「社会的発達理論」から、各発達段階において家庭で特に大事にするといいことをピックアップしていきます。