見出し画像

キタマイマイカブリ羽化記録

2022/7/2  1:44
羽化開始
脚先をピクピクと動かし始めた後、
20分が経過したタイミングで脚全体を大きく
開く動作を行う。
2022/7/2  2:09
体勢を変えうつ伏せになる。
この時点で胸部の蛹殻が裂け、脱ぎ終えている。
2022/7/2  2:09
2022/7/2  2:09
2022/7/2  2:21
腹部を膨張させ、腹部に残った蛹殻を脱ごうとする。
2022/7/2  2:21
腹部の膨張と共に鞘翅にも体液が送り込まれ
伸長していく。
2022/7/2  2:25
数分毎に鞘翅が伸びる。
2022/7/2  2:25
2022/7/2  2:26
横から見た様子。
2022/7/2  2:26
鞘翅が腹部先端まで伸びたタイミングで
体全体を大きく動かし始める。
2022/7/2  2:26
脚周りの蛹殻は拘束具のような効果を
産んでしまっており、
纏わり付く殻を最優先で脱ぎ去ろうとする。
2022/7/2  2:31
脚周りや腹部の殻をほとんど脱ぎ終えた頃には
動きが少なくなる。
2022/7/2  2:35
伸びた鞘翅は胸部に近い位置から
左右が癒着していく。
2022/7/2  2:36
この段階になると脚や触角を擦り合わせて
纏わり付いた殻を取り除こうとする
行動ばかりを行うようになる。
左上にある線状の物は触角の脱皮殻。
2日後
2022/7/4  2:49
少し薄い体色ではあるが、
地上で活動する生体に近いものとなる。



この年はタッパーと湿らせた硅砂を使用した蛹管理をしていましたが、基本的には湿らせたピートモスの方がいいです。
(以下リンク参照。自分がオサムシ、ゴミムシに憧れるきっかけとなったプロのブログです)


ピートモスの利点は蛹室の崩壊が起こりにくい事と、蛹室を掘り返して中の蛹を観察する際にも大きく崩壊しにくい事です。

夏場の蛹は大抵がクーラーを効かせた部屋で管理するのがベストなのですが、その際、仮に乾燥したとしても蛹室の形が保たれるという点も優秀に思えましたね。砂だと少しの振動で崩壊します。
上記記事で紹介されているオオキベリアオゴミムシなんかは完全にカサカサに乾燥した床材の中でも無事に羽化する個体ばかりでした。
それでも多少の水分はあった方がいいと思いますが…というか、羽化後に気付かぬうちに渇水死させてしまうリスクを考えるとやはり水分は必要だと思います。

蒸れで死なせてしまうか、乾燥させてしまうか、の2択を迫られた場合は乾燥をとった方がマシ。という感じでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?