見出し画像

野口英世・生家の『いなごとり籠』



野口英世・生家

野口英世記念館・敷地内にて、野口英世が生まれ育った時代からそのままの姿で残されている野口英世の生家。

右側には英世が幼少期に大火傷を負った囲炉裏も残されている。


そしてこちらは、その中に展示されていた
『いなごとり籠』。
いわゆる魚籠びくのような物で、現代における『虫カゴ』の原型と言ってもいいだろう。

こうして見ると、現代で情報を集めさえすれば自作する事も可能でありそうな造りをしている。

口となる部分は窄められているが、蓋となる物は周辺で見つからなかった。

ウナギ籠やお魚キラー、ノムラホイホイのような構造の「返し」となる蓋があってもおかしくはなさそうだが、採集現地の稲藁や草を纏めて折って差し込めば蓋にする事もできると思われるので、付属の蓋が元々存在しなかった可能性も考えられる。

また、「いなご 籠」で検索して出てくる近年手作りされた工芸品には口に筒状の布が取り付けられていたため、当時もそのように使われていたという可能性もある。


観覧当時は時間が押していた事もあって『いなごとり籠』が英世の母・シカの使用した実物であるか否かをハッキリと確認する事ができなかったが、特に解説も無かったので流石にシカの愛用品そのものではないだろう。


いいなと思ったら応援しよう!