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帰宅時に立ち寄った場所から某中古車販売店の方角を見ると、その場所の街灯に凄まじい数のカメムシが集まっていた。

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街灯下に集まるツヤアオカメムシ

周囲の店ではカメムシの姿を一切見かける事がなく、ましてや某中古車販売店周辺は報道されている通りに雑草の総数が限りなく少ない。
しかし、この店は市内のカメムシ全てを1箇所に集めているのではないかと思えるほどにツヤアオカメムシが集結していた。
この店が使用している『球場やパビリオンを思わせるかのような光量の照明』、それが原因なのだろうか。

側溝上のツヤアオカメムシ



また、撮影こそしなかったが、街灯下に並べられている販売車もその全てにカメムシが集っており、最も目立つ箇所に並べられた車の上で死んでいる個体もいくつか見つかった。
某社は『敷地内に枯葉の一枚でも落ちていれば、本部の視察が入った際に大きく評価を下げられる』という傾向があったために植え込みに除草剤を撒いていたとされているが、一晩で数千を超えるであろうカメムシの大群が飛来するシーズンには毎年対応できていたのだろうか。
田舎のコンビニ等はこうした灯りに集まる虫の処理も掃除業務の内に含まれている事が常だが、それは中古車販売店でも同じなのかもしれない。

ツヤアオカメムシは一晩にかなりの距離を飛び、いくつかの街灯を渡り歩く。
そのため、他の店よりも早く消灯すれば他の街灯へとカメムシは飛び去っていくが…寒暖差が激しい季節である事も相まって、この店で亡くなる個体も多く存在したのだろう。



カメムシは越冬のために屋内へと侵入をする様子が非常に多く観察されているが、中古車を越冬場所に選ぶ事も多い。
特に日本発の中古車を載せた貨物船から大量に越冬をするクサギカメムシが発見され、ニュージーランドから入港を拒否された話は有名だろう。

こうした外来種は初手の水際対策を怠ると、後に何百何千何万倍もの対策予算が必要となってしまい、そもそも侵入後の根絶も非常に難しいため、ニュージーランド政府のこのような対応は最適解と言える。



自宅は『カメムシ類のホットスポット』からは微妙に外れており、夥しい数のカメムシが窓辺に張り付いていたり、越冬のために屋内に侵入してくるといった経験は無い。
しかし、本日も庭で外来種キマダラカメムシの成虫を確認したので、そうした状況も少しずつ変わっていく事が懸念される。

庭ではアカスジキンカメムシのように『青リンゴのような香りがするカメムシ』が生息しているが、キマダラカメムシはしっかりと『カメムシの臭さ』をしていた。



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