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チャハーン🌾


某店でチャハーン食べた。
刻みパクチーと共に炒められた長粒種のやつ。
非常に美味だった。

10年以上前にイギリスに渡った際、あまりにも「米」が存在しない生活が長く続いたため、米の欠乏症に近い状態になった事がある。

そして、その中で偶然訪れたショッピングモール、その中のフードコート、その中の中華料理店にて、久方ぶりの米料理・チキン炒飯を食べた。

米に飢えていた分、そこで食べたチキン炒飯の味は本当に衝撃的かつ感動的だった。
長粒種を用いているため、日本の町中華で出されるものよりも遥かにパラパラしていた事、日本人には「刺激」にも感じてしまう程ふんだんに使われたうま味調味料なども衝撃と感動の要因だろう。

当時、炒飯を食べる時の自分の姿は
「サンジのピラフを食べるギン」
もしくは「ギンのパロディで食レポをする真空ジェシカ・川北」とほとんど同じだったと思う。


サンジのピラフを食べるギン
©︎尾田栄一郎・集英社


ギンのパロディで食レポをする真空ジェシカ・川北


生命線を食べて死のうとする新宿カウボーイかねきよ












自分はあの日からずっと「あの時の炒飯の味」ばかりを追い求めて長粒種の炒飯を作り、食べ続けてきた。
しかし今回食べたものは、それとは全く異なる新たな扉を開けてくれた気がする。

決してパクチーにどハマりしているタイプではないし、むしろパクチー単体を美味いと感じる領域に到達していないレベルの味覚だったが、この炒飯はパクチーが無いと成立しない絶妙なバランスの味だ。

河川敷で野生化したパクチーから種でも採って、栽培してみようかとさえ思える。
それほどまでに、新たな扉が開いてしまった。
次に目指すべき炒飯の味はここや。

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