ミクリ・イカしたその芽
前回
地下茎で増えたミクリ苗は、移植後も目覚ましい成長を遂げている。
先んじて育った葉に沿って伸びてくる、剣のような姿の芽に惚れ惚れとしてしまう。
移植初期の頃は強風の際に一度だけ倒れてしまったミクリだが、ここ最近は台風が通過しても全く倒れる事がなくなった。
植え直すと同時に葉の並びが風の抜ける方向と並行になるように配置した事や、後に成長したビオトープ内のキクモやコウホネが支えとなってくれているからだろうか。
元々の株数が多いとはいえ、キクモの成長速度はミクリ以上だ。
このビオトープは8月に入った辺りから、もはやアオミドロが育つ余地すらも無くなってしまう程にキクモの天下となった。
個人的には嬉しい誤算だ。
こうした環境ではアオミドロのような水中の藻よりもミクリのように背が高く、水上で光合成を行える植物が有利となるだろう。