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3周目の七草粥


粥に七草を投入。

畦道で幾度と無く嗅いだはずの香りだが、この時が一年で最も雑草臭さに悶える瞬間だ。

草刈りや水草の採取・植え替えと違い、「今からこれを口に入れる」という覚悟を決めざるを得ないからこそ「雑草臭さ」を濃厚に感じるのだろうか。


七草粥は何度食べても風味が雑草すぎるが、年始になると何故かそれを欲してしまう自分がいる。

ビオトープ作りのために湿地帯を巡りすぎたからだろうか。


今年こそは実家の庭や湿地帯から採取した七草で粥を作ってみようと考えていたが、ランナーを伸ばしていたはずのセリも緑色の部分が見当たらず、このビオトープでは御形ごぎょう(ハハコグサ)くらいしか見当たらない。
やはり旧暦の正月基準でないと集めるのは厳しいか。

夏の湿地帯ビオトープ
冬の湿地帯ビオトープ
御形(ハハコグサ)のロゼット
ビオトープのセリ草上で羽化する
シオカラトンボ

2024年6月撮影




市販の七草


七草を食べている時、細かく刻んでしまっているという事もあって大抵は「それぞれの草の味がよく分からない」状態になりがちだ。
7種類も揃えたのに。

これについては今後、野外から1種類ずつ採取した植物達で「一草粥」を作り続けていく事で経験を蓄積すれば、味のみでの同定が可能になるのではないかと考えている。
今後の趣味としていきたい所存だ。




この記事を書き始めた辺りで「そういえば七草の記事を書くのは3回目だな…」と思い至る。

毎日更新を行うようになって775日目、これで3度目の1月7日を迎えてしまったらしい。

自分の中で「人生に何があっても変わらずに七草粥を作る日」として成り立っている1月7日は、祝福ムードが漂う一大イベントであるクリスマスや大晦日、正月、誕生日よりも年月の重みと周回を感じる日なのかもしれない。



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