37歳になった報告。と、ライター/カメラマンである自分の強みとかこれからやりたいことを考えました。
2023年9月1日、無事37歳を迎えることができました。もう文句のないアラフォーですね。アラサーを迎えた時とは違うドキドキと焦りと絶望(?)を感じながら、毎日楽しく過ごしています(矛盾)。
ライターとしてのキャリアをスタートさせたのが2015年のこと。はじめて仕事を請け負ったLancersの案件を見てみたら、30分のインタビュー文字起こしでした。その後、2017年9月に副業としていた他のアルバイトをすべて辞めて、ライター1本で独立。独立前も含めると、約8年ライター業をしていることになります。
あと2年でライター歴10年という事実を考えて、真っ先に思い浮かぶのは「自分は随分と運がいい」です。地道な営業をした記憶はなく、仕事で関わった方々からの紹介がほぼ100%で、ここまで生き残ってこれたので。
その間、自分の未熟さやだらしなさでふがいない結果に終わったり、クライアントの期待を裏切ってしまったりしたこともありました。このnoteを書きながら、過去のやらかしを思い出して身悶えています。そういう後悔を忘れずにいられたおかげで、最近はいくばくかマシなライターになれたのかなと。いやどうだろう、なれていると思うんだよな(優柔不断)。
せっかく誕生日を迎えたし、これまでの自分の実績、できるようになったこと、今後できるようになりたいことをいろいろまとめようと思いました。いざ書いてみたらなかなかのボリュームになったので、のんびり読んでもらえたら嬉しいです。
ライター兼カメラマンです
今の仕事をおおまかに分類すると、こんな感じです。
インタビュー記事(取材〜文字起こし〜構成設計〜執筆)
SEOライティング(キーワード選定、構成設計、執筆、WP入稿)
有料マガジン、個人ブログのライティング支援(テーマ選定、取材からの構成設計〜コンテンツ制作・サムネ作成〜サイト入稿)
写真撮影(取材時の素材撮影、ポートレート)
仕事全体の6割くらいはインタビュー記事の作成です。僕が取材をするパターンもあれば、取材に同行してインタビューを聞き、執筆を行う時もあります。今年担当した案件だとこんなところでしょうか。
併行して、カメラマンとして写真も撮っています。取材記事の素材写真の時もあれば、ポートレートを撮ることも。機材構成は商業カメラマンとしてはなかなかとがっていますが、ライター兼カメラマンという肩書にしては、割といい機材構成で現場に臨んでいるという自負があります。
機材写真(カメラ&レンズ)
Leica (ライカ) M11
Leica (ライカ) M11モノクローム
Leica (ライカ) ズミクロン M35mm F2.0 ASPH.
Leica (ライカ) アポテリート M135mm F3.4
Voigtlander (フォクトレンダー) NOKTON 75mm F1.5 Vintage Line Aspherical
Voigtlander (フォクトレンダー) COLOR-SKOPAR 21mm F4P
機材写真(ストロボその他)
Profoto (プロフォト) A10 AirTTL 2台
Profoto (プロフォト) Air Remote
Nissin (ニッシン) デジタル スーパーライトスタンド LS-50C
撮った案件はこんな感じです。
ライター案件もそうですが、サムネのいいたかゆうたさん率の高さよ。ホントいつもお世話になっております。今仕事がめちゃくちゃ楽しいのは、まちがいなくいいたかさんのおかげです。
彼の会社が提供するギフトサービス「GIFTFUL」、とても使いやすいのでおすすめです(公認アンバサダーとして宣伝)
キュレーションメディアからオウンドメディアへ
ライター業を始めた当初はキュレーションメディアが全盛期で、Lancersを介して依頼を受けていました。低単価ながら案件数だけはやたら多いという状態でで、多い時には1ヶ月で100本近い本数の記事を書いたこともあります。そのおかげで、駆け出し当初からある程度稼げていました。
そして、WELQ問題でキュレーションメディアの信ぴょう性が騒がれ始めた2010年代後半、僕は取材ライティングの案件を受けるようになっていきました。ここで出会った人々、クライアントとの縁が、今の僕を形成してくれています。マジ感謝(軽い)。
なぜ取材ライティングに移ったかというと、とにかく数をこなして記事を量産するという仕事のスタイルに限界を覚えたからです。ライターとして技術を磨き実績を重ねる上で、この職業で絶対避けては通れない「取材」を通じて、成長したいと思っていました。
もっと稼ぎたい、単価のいい仕事をしたいというのも理由の一つです。むしろこの理由が一番重要だったかな(正直者)。
仕事内容の変化は、時流にも合っていました。ちょうどこの頃、オウンドメディアへの注目度が高まりを見せつつあったからです。僕は取材ができる+写真が撮れるライターとしてこの波に乗ることができ、メインの案件をキュレーションメディアからオウンドメディアへ移すことができました。
時代に対する先見の明があったわけではありません。本当に、100%、ただっただ運がよかっただけです。その後もいろいろと浮き沈みを経験しましたが、なんとか今日まで生き残ることができたのも、運のよさゆえの成果だと思っています。
コーチングで見えてきた「人柄」という強み
とはいえ、自分の約8年のキャリアを「運がよかった!」だけで締めくくるのはちょっと寂しい。せっかくですから、「なぜ自分はここまでやってこれたのか」という総括もして、自分の強みもPRしたいところです。
僕がここまで生きてこれた理由。それはズバリ「人柄のよさ」です。
…自分で書くとめちゃくちゃ傲慢な結論。こんな事言うやつの人柄がよくてたまるかと思いますが、もうちょっと続けたいと思います。
コーチングマジでおすすめ(余談)
この答えに至ったのは、今年に入って受けるようになったコーチングがきっかけです。
2023年に入り、自分の仕事やキャリアを振り返りたいと思った僕は、ちょうど取材で知り合ったLIG inc.のマーケター/ライター/編集者のまこりーぬさんにコーチングをお願いしました。まこりーぬさんがコーチングのクライアントを募集していると聞き、似た領域で活躍する彼女にぜひ、こんがらがった頭の中を整理するお手伝いをしてほしいと思ったからです。
3月から始まった月1回のコーチングは、毎回「すごく楽しい」の連続です。柔らかい雰囲気でこちらの話を聞いてくれるまこりーぬさんは、その都度僕に的確な言葉をくださいます。思わぬ角度から得られる知見によって、ここ数ヶ月さまざまなチャレンジや行動の変化を起こすことができました。
今もクライアント募集中(この記事を出した時点で)なので、気になる方はぜひまこりーぬさんに声をかけてみてください(マジでおすすめ)
自分の武器は何か?
コーチングを依頼するにあたって、僕にはひとつ巨大な課題がありました。それは、仕事人としての自分の武器がよく分からないということです。30代後半にもなって何を言うのかという話ですが、これだけ長く職業人として働いていながら、僕は自分に秀でた才能があるとは思えていませんでした。
そんな僕に、コーチ・まこりーぬさんは「人に聞く」という方法を提案してくれました。
「自分で答えが見つけられないなら、人に聞いてみればいいのでは?」
まこりーぬさんからの提案は、ある意味で当たり前な話かもしれません。それでも僕にとって、彼女の言葉は盲点中の盲点でした。
まこりーぬさんに提案を受けてから約1ヶ月、懇意にしてくださっているクライアントから「なぜ自分を使ってくれているのか」という、どストレートな質問をさせていただきました(回答してくださった皆さん、本当にありがとうございました。まだお聞きできていない方にも、順次お話を伺えればと思います)。
クライアントの皆さんからは、言葉こそ違えど同じ回答が返ってきました。それが、冒頭に話した「人柄」だったのです。実際に、クライアントの方々には次のようなコメントをいただきました(一部要約しています)
親しみやすさ、コミュニケーションのおかげで、今までの関係を構築できている。
ダントツでコミュニケーションが取りやすい。誠実さ、人当たりのやわらかさ、まじめさが感じられる。
リライトの指示に非建設的な意見を一切言わない。多くの経験を重ねても謙虚さを保っている。
他にもいくつかコメントしてくださったのですが、それは秘密ということで。たくさんのお褒めの言葉がつまったメッセージはスクショして、たまに見返してはニヨニヨしています(至福の時間)。もはや僕の家宝です。
人柄のよさや人間性というのは、なかなか自分で「これが私の武器です!」と言いづらい要素です。しかし、仕事で長らくご一緒している方々にこう言ってもらえているのなら、それを自分の武器として語ってもいい気がすると、今は考えています。
そう、僕は人柄に優れたライターです(ドン)
「人柄のよさ」の中に何があるのか
宣言してみたはいいものの、これだとせっかく褒めてもらった謙虚さがかすんでしまいます(傲慢なライターになってしまう)。
僕自身はよくヘマをするし、サボり魔だし、生活がだらしないなど欠点だらけな人間です。それでも、多くの人に人柄をほめてもらえるのなら、僕という人間がなぜそう映っているのかを、整理して言語化してみたいところ。まこりーぬさんのコーチングの力を借りつつ、自分なりにまとめてみました。
相手に緊張させたら負け
僕は取材ライティングを始める前から、人付き合いでずっと意識していることがあります。それが「相手に緊張させたら負け」という考えです。
僕は小さい頃から「圧のある人」が苦手でした。目力が強く、経験も豊富で威厳というかオーラを感じる人。発言すべてにエネルギーがこもっていて、一緒にいるだけでピリっと緊張する人。彼らの存在を非常にかっこいいと思いつつ、一緒にいるとこちらの胸の内を見透かされてしまうようで、委縮してビビってしまう自分がいました。
徐々にビビリも改善されてきましたが、今も圧のある人は苦手です。
この苦手意識に対して、年齢を重ねるにつれて「僕は対極の存在になろう」と思うようになったのです。一緒にいて心地よく、緊張せずのびのびと自分を出すことができるような、ストレスフリーな存在になろうと。
この感覚は、取材や仕事のやり取りにもかなり影響を与えています。インタビューをする時は笑顔や温和な表情を心がけているし、ノンバーバルなコミュニケーションで相手への好意が伝わりやすいよう、あいづちやリアクションはハッキリ大きく行っています。話し方は相手に合わせて変えていますが、基本的にやや高いトーンでゆっくり話すようにしています。
クライアントとのコミュニケーションも、オフラインであれオンラインであれ心地よさをすごく意識しています。素直な気持ちをちゃんと書きつつ、返信のタイミングや言葉遣いで、相手を不快にさせないやり取りをすごく考えています。
たまにミスりますけどね。社会人にとって大切な即レスを忘れたりするし。こういうところでサボり魔、おおざっぱさが出てきます(ほんとごめんなさい…)
プライベートでも、こういう気遣いの姿勢は変わりません。その根底には、相手に緊張してほしくない、素のままで接することができる人間でいたいという想いがあるんです。
相手は自分の知らない世界を知っている
やや卑屈めいた表現ですが、僕は「世の中のたいていの人は、自分よりすごい」という考えが強いです。
自分と相手は、同じ人間という種ではありますが別々の存在です。当然、生まれてから今日に至るまで、誰もが自分とは違う人生を送ってきいるし、そのすべてを僕は追体験できません。つまり、相手は僕の知らない世界を知っているんです。
この「自分にとっての未知を体験している」という点に、僕はいつも心惹かれます。相手がこれまで何を見て感じてきたのか。それを知りたいという想いは人一倍強いです。その想いは、仕事やプライベートでのコミュニケーションでもよく出てきます。その様子が、相手に対して好印象に映っているのかもしれません。
「人なつっこさ」と言い換えることもできるのかな。なんかこう、尻尾をめっちゃ振ってる洋犬みたいな(トイプードルとかボーダーコリーとかゴールデンレトリバー的な?)
共感した誰かのために頑張れる職業人
ライターをやっている人の多くは、キャリアの先で編集者を目指したり、自分のメディアを立ち上げたいと思ったりします。僕は職業人として、そういう願望がない、志が低い・エゴが弱いライターかもしれません。
僕の仕事の原動力は、いつも「この人の力になりたい」でした。これは意識していたわけではなく、過去の経験を振り返って思い至ったことです。
例えばクライアントの担当者さんが優しく気遣いにあふれている人だと、一瞬で大好きになります。クライアントのサービスやメディアのコンセプトに優しさを感じ共感できると、「このサービス(メディア)をもっと盛り上げたい!」と思います。
クライアントとのコミュニケーションが心地いいほど、メディアへの共感度が高いほど、「この会社のために頑張る!」という謎のモチベーションをメラメラと燃やせるんです。時には謎の愛社精神を働かせることすらあります。
今、そういう仕事への原動力が絶えずわいてくるのは、ある意味クライアントがみんな「いい人(会社)」ばかりなんだと思います。そんな人に「トモローさんは人柄がいい」とほめていただいているんですから、喜びもひとしお。もっともっと仕事頑張ろうという、いいモチベーションのサイクルが生まれています。
とまあ、これが僕が考える僕の強みに対する考察です。もしもクライアントさんで「全然違うよ!」ってコメントがあれば、あとでこっそり教えてください。
30代の残り3年でやりたいこと
37歳という年齢を迎え、あと3年もすれば40歳。40という数字に、想像以上の威圧感を覚えます。言い訳のしようもなく、人生の折り返し地点ですから。
37歳を迎えるにあたり、この1年をどう過ごすかだけでなく、残り3年間の30代をどう生きるかについても、ここ1ヶ月ほど考えていました。そこで思い浮かんだのは、3つのことです。
①大切な人に好かれる自分であり続ける
今一緒に仕事をしているクライアントの皆さんは、全員が素敵な人ばかりです。そんな方々に「トモローさんは人柄がいい」と口にしてくださった以上、この強み(と思ってもらえている要素)を手放したくはありません。
人柄という特性は、先天的な要素だけでなく後天的な要素(人との出会いやこれまでの環境)によって、長い年月をかけて作られていくものだと思っています。そんな人柄が好意的に受け止めてもらえているというのは、とてつもなく幸運なことだと思うんです。そういう意味でも、やっぱり僕は運がいいとつくづく思います。ここまでに出会ったすべてのおかげで、今こうしていられるんですから。
一方で、人柄のよさという特性は、ちょっとしたきっかけでカンタンに失われるものだとも思っています。人に感謝したり、手を抜かずに仕事に邁進したり、日常のさまざまな気づきや感情の動きに敏感でいたり、時にはゆっくり休んだり。そういう毎日の努力に対してちょっとずつ鈍感になればいいのですから。
だからこそ、僕は日々を丁寧に生きていきながら、皆さんが褒めてくれた人格を磨き続けていきたいです。その結果、今交流がある人達だけでなく、これから出会う素敵な人にとっても、僕という人間が素敵な存在に感じてもらえれば最高ですね。
②技術を磨き続ける
仕事において、人間関係というのはモチベーションやキャリア形成、稼ぎに直結する要素です。そして、僕のような職業にとって人間関係と両輪の関係にあるのが、「仕事の出来」だと解釈しています。
ライター、カメラマンという職種で考えるのならば、どれだけクライアントにとって質の高い原稿や写真を、納期内に渡せることができるかです。人間性に甘えて、こうした職業人として最低限の能力を追求しないのは、許されないことだと思っています。
僕は編プロをはじめ、企業の中で鍛えられたライターではありません。フリーだからこそ関われたプロジェクトもたくさんあれば、メディア側で持っておくべきスキルセットには、いくつもの欠落があると自覚しています。おおざっぱな性格が尾を引いて、細かなミスを結構犯しますし(ホントにごめんなさい)。
これからの3年、そうした穴をつぶさに埋め続けつつ技術を磨くことで、クライアントが求める以上の仕事を提供し続けられるかが、今後の未来を大きく左右するでしょう。
変化の激しい現代において、ライター/カメラマンに求められる技術も変わり続けています。技術の完成やゴールが見えない世界で、変化を楽しみながらこれからもこの仕事を続けられるだけの地力を、じっくりつけていくつもりです。
③体力をつける
ここまでに挙げた、3年間でやりたいことを実現するための体力づくりも、大きなミッションのひとつです。
コロナ禍で運動不足がたたり20kg近く太ってしまったのですが、それと同時に体力もビックリするほど落ちてしまいました。このままでは、新しいことにチャレンジすることも質の高い仕事を提供することも難しくなります。
なにより、鏡に映る生命力の感じない自分がかっこ悪い!名実ともに立派なおじさんになる以上、もう少しかっこいいおじさんでありたい。内面も外面も磨いて、かっこいいおじさんを目指します。まずは頑張ってダイエット。その後はスポーツも始めたいですね。
一生クリエイティブに関わり続けていられるために
ここまで長く書くとは思っていなかったので、若干あせっています。普段は自己発信なんて滅多にしないのに、いざ書いてみるといろいろ思い浮かぶものだな。
僕はものづくりが好きです。伝統工芸、現代建築、最新技術を駆使した機械、宇宙。人が連綿と受け継いできた技術の粋を集めて作られるさまざまなものを見ると、とても感動します。
そして、今僕はライターやカメラマンといったクリエイティブな職業を通じて、無形のものづくりに携わっています。この事実が、僕にとってかけがえのない誇りです。その誇りを感じ続けていられるために、僕は一生書くこと、撮ることなどを通じてクリエイティブに関わり続けていたいと思っています。
そのためにできることは何か。37歳で改めて、それを見つめ直して行動していくつもりです。そこで得られた知見をフル活用して、クライアントの皆さんに還元していこうと思います。
これからの僕の成長を、楽しみにしていてください。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。これから出会う皆さんも、ぜひ僕と仲よくしてください。そして、一緒に素敵な仕事ができたら嬉しいです。
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