ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地
ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地
偶然BSで見てしまった映画だったのですが、変な映画です。
主婦が延々、家事をするのを見せられる。それが心地良いので見入ってしまいました。BGMはありません。
自分が一人でキッチンに立っているときと同じような不思議な感覚になります。1日の家事を、作業を、たんたんとこなしていくのです。これは見ていただくしかないのですが、誰と話すでもなく黙々と作業をこなしていくキッチンにいる自分が重なる。もう、ただ不思議。
私は、この家事をしている様子から目が離せなくなります。なぜだかわかりません。ボーッと映画を眺めていて少し心地良いのです。
「あら、コーヒーミルはそこに置いてあるのね」とか「お皿を洗うのはスポンジではなくブラシなのね」とか、他所ん家の家事をいちいちチェックしている自分がいます。
この映画の趣旨はそんなところにはないのでしょうが、きっと一人で台所作業をする主婦の方たちは、無言で続く毎日の家事に見入っちゃうと思うんだけどな。
延々と家事だけをこなす実験的な映画だと思って見進めていたので、最後にはちゃんと結末があり、ちょっとびっくりしてしまいました。
映画のストーリーもちゃんと楽しめます(多分)。
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