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書評『びりっかすの神さま』からチームについて学ぶ

【この記事は1300文字、5分で読めます】

学生時代、あなたの順位は何番でしたか?

1位だったり、中間だったり、最下位(ビリ)だったりします。

昨今では、競争することを問題視する方針もありますが、果たして何が問題なのでしょうか?

これらについて記載している書籍が『びりっかすの神さま』です。

結論として、とても素晴らしい本でした。

どういう点がそのように感じたのか説明していきます。


あらすじ

4年1組に転校してきた木下 始(はじめ)は、転校一日目に教室で小さな透き通った男が飛んでいくのを見る。
背中には小さな翼が生えている。翌日、始はその男が、クラスで最低点をとったもののところにやってくることを知る。
いつしかその小さな男と話ができるようになった始は、男がこのクラスの成績競争の中で、びりっかすになってしまった子の気持ちが集まって生まれたことを知る。
この日から始は彼を「びりっかすの神様」と呼び、びりっかすと会うために、つとめてびりをとるようにした。

引用元:http://www.tarojiro.co.jp/freetalk/0503-1.html


順位に関係なく自分が"どれだけ本気か"が重要

主人公である始の4年1組は、席順もテストの成績順になります。

現代社会も何かと順位をつけることが多いです。

そこで敢えてビリになる始とそれを知ったクラスメイトの関係が発展していきます。

始たち4年1組が気付いたものは順位より大切なものということです。

その1つは本気になって挑戦しているかどうか。

本気で挑むことがどういうことなのかはぜひ書籍を読んでください。


チーム作りに大切なもの

クラスメイトは順位付けにより、ぎくしゃくしたものがありました。

最終的にはクラス一丸となり、4年1組はとてつもない団結力を見せつけます。

そのための要素がこの書籍の中には散りばめられていました。


学校のクラスは、現代社会のチーム作りと同じです。

会社であれば部、課、プロジェクトメンバーなど複数人で行うものです。

コミュニティもチーム作りですし、友人と副業するというのもチーム作りです。

チーム作りの土台がなんであるかをぜひ4年1組を通して体感してみましょう。


同じ言葉でも言い方、言う場所で変わる

当たり前だろ!というかもしれませんが、案外使っている言葉もあります。

それが「がんばれ」です。

このがんばれという言葉を使うことはありませんか?

新しいことに挑戦する友人、
壁にぶち当たる後輩、
自分のスキルアップに向けて挑戦しようとする先輩、
バイトで怒られて悲しんでいる友人、
など様々な場面があります。

始はこのがんばれという言葉が嫌いでしたが、あるときに発せられたがんばれには嫌悪感が感じませんでした。


これは同じ言葉でも発する側の思いがしっかりと伝わるかどうかが大事です。

がんばれは無責任な言葉として捉えられることがあります。

それでも本当に熱意をもって応援するときは、この無責任さがなくなります。

その状況によって言葉の力が変わるということが描かれています。


小学生向けの書籍かと思えば、大人の方が響くことが多い書籍でした。

順位という概念に捉われている方も多いでしょう。

それを打ち破る1つにもなるので、ぜひ読んでみてください!


では!



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