「Wa」のシステム論
これからの世界のシステムに導入されるであろう「Wa」という古くて新しい概念がある。
「Wa」は日本では、和・輪・環・倭・我・吾など様々に表現されるが、これは陰陽の調和が現出する状態をいう。
例えば「Waの会話」とか、「Waの会議」とかを成立させるためには、そこに集う人たちは陰と陽を合わせ持ち、まずはそれぞれが適度な距離をとり、陰性に広がる輪(必ずしも形を輪にする必要はない)を形成しなくてはならない。
そして、それぞれが中心に向かって、それぞれの意見を出し合あい、その意見の陰と陽の両面を討議していく。つまり、その意見に反対したり、否定するのではなく、必ずそれぞれがそのメリットとデメリットを考えるのである。
それを繰り返して行くことで陰陽の力がその集団に渦(スパイラル)を沸き起こし、自然とみんなの意識がその集団の中心軸に導かれる。
そうWaの中心軸とは、つまり誰か特定の人ではない。そこに集う人たちの意識の中心軸なのだ。その中心軸で決定するモノゴトは、そこに集う誰もが納得すると同時に、誰もが自然と自分の意見が採用されたと思えるのである。
これを昔の日本人は、私であり私を超えた意志として「神の意志」といったわけなのだ。
この「Wa」というシステムは、誰かが陽に偏っていたり、陰に偏っていたりすると成立しない。
つまり、誰かが初めから強烈な陽性を発揮すると、その人を中心に陰性な人たちが引きずられて不満を持つことになる。また、その陽性な意見に反対者が現れれば、多数決となり負けた方は必ず不満を持つことになるからである。
逆に陰に偏った人たちばかりでは、そもそも中心にエネルギーが向かないので、単なる烏合の衆となり、モノゴトが進展しない。
そう、これがまさに今の社会の陰陽両極のシステムであることは言うまでもないことである。
この「Wa」のシステムを起動させるのに最も大切なのが食べ物である。「和」という文字は「禾(のぎへん)に口」と書く。つまり禾本科(イネ科)を口にすることで「和」が生まれるのである。
「米」という字は、中心から四方八方にエネルギーが拡散し、四方八方から中心にエネルギーが向かっている。
これが「Wa」というシステムに根差したマクロビオティックの神髄なのである。
2020年7月21日の蟹座の新月に、マクロビオティックの講師が集いお互いを高め合う合議組織である「マクロビオティックわの会」のウェブサイトがスタートしました。
かわいいロゴもできました!
玄米の粒が陰陽になって輪を作り、新しい芽が出てくるという素敵なコンセプト。
多分作ってくれたデザイナーさんは意識していないだろうけど、蟹座っていうのは陰陽のマークで、しかもそれが新月の円になって芽が出てくる。
そう蟹座の新月のスタートに完全に一致しているわけです(笑)
なんだかとっても「WaくWaく」する始まりになりました!
FBページもできたので、みなさんぜひフォローしてくださ~い。
マクロビティックわの会HP
https://macrobiotic-wanokai.net/
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